MNOとはMobile Network Operator(移動体通信事業者)の略で、自前の通信回線を利用し、サービスを提供する事業者を指す。では、様々あるMNOにおいて、利用者の満足度が最も高いものはいったい何だろうか?
MMD研究所はこのほど、予備調査では18歳~69歳の男女40,000人、本調査ではMNO利用者2,700人を対象に「2024年9月MNOのシェア・満足度調査」を実施し、その結果を発表した。
MNO利用者2,700人の内訳は、docomo(n=300)、au(n=300)、SoftBank(n=300)、楽天モバイル(MNO)(n=300)、ahamo(n=300)、povo(n=300)、 LINEMO(n=300)、UQ mobile(n=300)、Y!mobile(n=300)となっている。
メインで利用しているスマートフォンの通信契約、MNOは90.7%、MNOのオンライン専用プランは9.6%、キャリアサブブランドは19.1%
18歳~69歳の男女40,000人のうち、通信契約しているスマートフォンを所有している36,509人を対象に、メインで利用しているスマートフォンの通信サービスを聞いたところ、「docomo(27.3%)」「ahamo(6.0%)」「au(15.0%)」「povo(2.3%)」「UQ mobile(8.8%)」「SoftBank(10.5%)」「LINEMO(1.3%)」「Y!mobile(10.3%)」「楽天モバイル(MNO)(9.3%)」と従来プラン、オンライン専用プラン、キャリアサブブランドを合わせた4キャリアの割合は90.7%となった。
「ahamo」「povo」「LINEMO」を合わせたオンライン専用プランの割合は9.6%、「Y!mobile」「UQ mobile」を合わせたキャリアサブブランドの割合は19.1%となった。2024年2月の調査と比べると、オンライン専用プランは0.1ポイント、キャリアサブブランドは0.6ポイント増加した。「MVNO」を契約している割合は9.3%となった。
続いて、通信契約しているスマートフォンをサブ利用している3,932人を対象にサブ利用の通信サービスを聞いたところ、「docomo(22.8%)」「ahamo(6.0%)」「au(12.0%)」「povo(7.0%)」「UQ mobile(5.7%)」「SoftBank(9.9%)」「LINEMO(1.7%)」「Y!mobile(7.5%)」「楽天モバイル(MNO)(13.3%)」と従来プラン、オンライン専用プラン、キャリアサブブランドを合わせた4キャリアの割合は85.8%となった。
「ahamo」「povo」「LINEMO」を合わせたオンライン専用プランの割合は14.7%、「Y!mobile」「UQ mobile」を合わせたキャリアサブブランドの割合は13.1%となった。「MVNO」を契約している割合は14.2%となった。
MNOのメイン利用率の推移、「楽天モバイル」「UQ mobile」「Y!mobile」が増加傾向
メイン利用しているスマートフォンでMNOを利用している33,106人を母数とし、MNO各サービス割合を求め2024年2月(n=33,128)と比較すると、最も割合が増えたのは「楽天モバイル(MNO)」で1.6ポイント、次に「UQ mobile」と「Y!mobile」が0.3ポイントとなった。
MNOの総合満足度は「povo」が757ptでトップ、次いで「LINEMO」「楽天モバイル」
予備調査からMNOを利用している2,700人(各n=300)を抽出し、利用しているサービスの総合満足度を聞いたところ、「povo」が757ptと最も高く、次いで「LINEMO」が748pt、「楽天モバイル(MNO)」が732ptとなった。
NPS(R)は「LINEMO」が-7.3でトップ、次いで「povo」「ahamo」
MNOを利用している2,700人(各n=300)を対象に、家族や友人にお薦めしたいかどうか10点満点の点数をつけてもらい、9~10点が推奨者、7~8点を中立者、0~6点を批判者とし、推奨者から批判者を引いたNPS®(ネット・プロモーター・スコア/顧客推奨度)を出したところ、サービス別のNPS(R)は、「LINEMO」が-7.3と最も高く、次いで「povo」が-8.7、「ahamo」が-17.7となった。
※NPS(R)はBain&Company、Fred Reichheld、SatmetrixSystemsの登録商標。
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。
<調査概要>
「2024年9月MNOのシェア・満足度調査」
調査期間:2024年9月13日~9月24日
有効回答:<予備調査>40,000人 ※人口構成比に合わせてウエイトバックを実施<本調査>2,700人
※docomo(n=300)、au(n=300)、SoftBank(n=300)、楽天モバイル(MNO)(n=300)、
ahamo(n=300)、povo(n=300)、LINEMO(n=300)、UQ mobile(n=300)、Y!mobile(n=300)
調査方法:インターネット調査
調査対象:<予備調査>18歳~69歳の男女<本調査>MNO利用者
設問数 :<予備調査>13問<本調査>9問
出典:MMD研究所
構成/こじへい