10月18日は、更年期の健康に関わる情報を全世界へ提供する日として定められた「世界メノポーズデー」。
ファンケルは、2024年10月18日(金)の世界メノポーズデーに先駆け、更年期の症状を有する40代から50代の女性400人と、その世代の女性と同居する家族600人の計1,000人を対象に、「更年期」に関する意識調査を実施した。
更年期によって日常生活に支障を感じる人は約8割
更年期症状を有する40代から50代女性400人に、「更年期によって、日常の生活に支障を感じることがありますか」と聞いたところ、78%(311人)が「更年期によって日常の生活に支障を感じる」と回答。
そのうち、更年期を通してつらいと感じることとして、「いつまで続くのか不安になる」が47%(147人)と最も多く、「体だけでなく、心の不調もあることが理解されにくい」が34%(106人)、「今までできた事ができなくなった」が32%(99人)と続いた。
多くの人が「更年期」によって日常の生活に支障を感じており、また、「いつまで続くのかが分からない」といった出口が見えないことや、「体だけでなく、心の不調もあることが理解されにくい」といった、世の中の更年期に対する認識不足が当事者への不安につながっていると考えられる。
約9割の人が更年期について家族に相談したい反面、妻や母親と更年期の話をするのに抵抗を感じる人は3割とギャップあり
「更年期によって日常の生活に支障を感じる」と回答した人(311人)に、「更年期について相談したい相手は誰ですか」と聞いたところ、相談したくないという回答はわずか1割で、約9割の人が家族や誰かに相談したいと思っていることが判明。
相談相手には「夫/パートナー」が41%(127人)と最も多く、続いて「友人」が36%(113人)となった。
前述の「更年期を通して感じる辛さ」からも、出口が見えない不安や、更年期による心の不調といった目に見えない悩みから、家族をはじめとする身近な人へ相談したいと思う人が多いと推察される。
一方、「更年期によって日常の生活に支障を感じる」と回答した人(311人)に、「更年期について周囲の人に話したり相談をすることにためらいや抵抗を感じますか」と聞いたところ、57%(176人)が「更年期について周囲の人に話したり相談したりすることに抵抗がある」と回答。
その理由として、「風邪やコロナ等と違い、症状の理解を得にくいから」「更年期症状を経験した人でないと理解できないと思うから」「言われても困るのではないかと不安に感じる」「人によって症状が様々だし、年をとったと思われたくないから」といった声が多く挙がっていた。
前述の約9割の人が誰かに相談したいと思っている反面、更年期症状といっても人により症状がさまざまであることや、年をとったと思われてしまうと懸念しており、心では相談したいと思っていても世の中の更年期に対する印象や認識から、半数以上の人が相談することに抵抗を感じていることが分かった。
40代から50代女性と同居する配偶者や子ども600人に、「更年期について知っていますか」と聞いたところ、94%(566人)が「知っている」と回答。ただし、その中で原因や症状など詳しく知っているのは、24%(136人)であった。
また、知っていると回答した566人に、「妻もしくは母親と、更年期について話すことに抵抗を感じますか」と聞いたところ、「抵抗がある」と回答した人はわずか32%(180人)と、当事者と家族では、更年期に対して話すことへの抵抗感に大きな差があることが判明。
また、「妻もしくは母親が更年期で悩んでいたらサポートしたいと思いますか」と聞いたところ、83%(471人)が「サポートしたい」と回答した。
更年期症状を有する女性のうち9割以上が、更年期への理解が広がることで自身の支えになると回答
更年期症状を有する40代から50代の女性400人に、「世の中に更年期への理解が広がることは、更年期に悩む人の支えになると思いますか」と聞いたところ、95%(381人)の人が「理解が広がることで支えになる」と回答した。
家族や周囲の人が更年期について理解して相談できる環境を整えることが、更年期で悩む人を支えることにつながると考えられる。
調査概要
調査名称:「更年期」に関する意識調査
調査期間:2024年9月20日(金)から9月24日(火)
調査方法:インターネット調査
調査対象:更年期症状を有する40代から50代の女性400人/40代から50代の女性と同居の10代から50代男女600人の計1,000人
関連情報
https://www.fancl.jp/index.html
構成/Ara