実用性は？耐久性は？セリアで買える110円のレインコートとレインパンツを徹底検証【100均】

2024.10.17

荷物で両手がふさがっているとか、自転車に乗るときに便利な雨具に、「レインコート」がある。

世の中は傘派が多いが、使ってみると意外と便利。上背のある筆者の場合、横殴りの雨の日は、傘は使わずレインコートを羽織ることが多い。突発的な豪雨が多い昨今、折りたたみ傘の代わりに、たたんだレインコートをバッグにしのばせておくのも悪くはない。

しかも最近は、安価で機能性にすぐれたレインコートが方々で売られている。なかでも究極の安さが、セリアの110円のレインコート。激安もいいところだが、使用感はどんなものなのだろうか。実際に購入して使ってみた。

■防水・撥水性に優れた「レインコート　大人用」

もっとも一般的なレインコートで、サイズは大人用と子供用の2種。大人用は、着丈は100cm、胸囲は116cm 身長の目安は170cmとなっている。

素材はPEVA（ポリエチレン酢酸ビニール）。環境に優しく、防水性能も高いということでレインコートの素材として多用されている。パッケージには、「はじめはにおいを感じることがあります」とあるが、もし気になるようなら、しばらく陰干しをすれば無臭になる。カラーは、白、青、赤がある。

猛暑の夏が過ぎ、涼しくなった雨の日に着用し、着心地などをチェックした。まず気になったのはサイズ。筆者は身長が180cmあり、身長の目安より10cmも高い。

着てみると、下半身をカバーする範囲は、太ももが隠れるくらいの、膝の上までとなった。ちょっと風のあるときの雨だと、やや厳しいという感じ。背の高い人は、レインパンツを併用したほうがいいだろう。

腕の部分については、手首までカバーしており申し分ない。

着用して第一に実感するのは、生地が非常に薄くて軽く、おかげで身体への負担感はなく、動きやすいというのがある。しっかり雨を弾いてくれるか、ちょっぴり不安を感じるぐらい。

実際に、雨のしのつく外を歩いて、水分が内側に浸透してこないか確認してみたが、この点は大丈夫だった。完全に防水してくれたので、レインコートとしての役割はしっかり果たしている。

ただ、下は半袖シャツを着ていて、二の腕は雨の冷たさを感じた。つまり、防寒はほぼ兼ねないので、秋が深まってからは、必要に応じて衣類を着込む必要はありそうだ。ちなみに撥水性も高く、使い終わった後は、何度か振れば水滴はあらかた取れた。総じて、110円の価格と思えないコストパフォーマンスの高さである。

■商品詳細

商品名：レインコート　大人用
価格：110円
原産国：中国
材質：PEVA
商品サイズ：着丈は100cm、胸囲は116cm
種類：白、青、赤（子供用もあり）

荷物を背負ったまま着られるが、デメリットもある「ポンチョ大人用」

ポンチョとは、もともと南米の民族衣装で、中央に穴があいた四角い布を頭からかぶって着用する。ゆったりサイズで、バックパックを背負ったまま上から着られることから、アウトドアの世界で商品化が進んだ。今では、レインウェアとしても、さまざまなポンチョが販売されている。

セリアの「ポンチョ」は、着丈は100cm、幅は112cm 身長の目安は150～170cmとなっている。「レインコート　大人用」と同じく、180cmの筆者にはやや丈が短い。

また、半袖仕様となっているのと、側面がスリットというか、脇の下あたりまで切れているのが、レインコートとの大きな違いとなっている。これら２点は、前腕が雨ざらしになり、横からの風雨に弱いというデメリットしか感じないが、どうだろう？　素材はPEVAゆえ防水性はあるが、露出部分が多いため、風の強い日には向かないと思う。