ふだんマンガを読む頻度、いまハマっているマンガなど、今どきの中高生のマンガ事情はどうなっているのだろう。
「LINEリサーチ」は、全国の中高生1033人を対象に、マンガを読む頻度や、ハマっているマンガなどについて調査したので、結果をお伝えしよう。
「週1日以上マンガを読む」割合は、中学生が52%、高校生が58%
まず中高生に、マンガ・コミック・マンガ雑誌など、紙の本や電子書籍すべて含めて、普段どのくらいマンガを読んでいるかを質問。
中学生で最も高い割合となったのは「ほぼ毎日読む」で2割超。「ほぼ毎日読む」「週4~5日読む」「週1~3日読む」を合わせた『週1日以上読む』割合は52%であった。
高校生でも、「ほぼ毎日読む」が3割で最も高い割合となっている。『週1日以上読む』割合は58%となり、昨年の調査(※)から大きな変化はみられない。
※2023年6月度調査
中高生全体で「マンガはまったく読まない」と回答した人は約2割で、中高生の約8割は、普段からマンガを読んでいることがわかった。
また、『週1日以上読む』割合は中学生よりも高校生のほうが高く、「ほぼ毎日読む」割合でも、高校生は中学生に比べて約8ポイント高い結果に。
中学生はマンガを「本屋などのお店で買う」、高校生は「電子版を無料で読む」
マンガを読むことがある中高生に、普段マンガを読むとき、どのような方法で読んでいるか聞いた。
中学生の1位は「本屋などのお店で買う」が7割と最も高くなっている。2位は「電子版を無料で読む」が5割超。女子中学生では、「本屋などのお店で買う」「家族・友だちから借りる」「図書館・図書室で借りる」が高めの割合となっていた。
高校生の傾向としては、1位が「電子版を無料で読む」で、約7割と高い結果に。2位は「本屋などのお店で買う」が6割弱で続く。「電子版を無料で読む」は、特に女子高校生で75%の高い割合であった。
中学生と高校生を比較すると、中学生では「本屋などのお店で買う」「家族・友だちから借りる」「図書館・図書室で借りる」などが高校生よりも高い割合。一方、「電子版を無料で読む」は高校生のほうが圧倒的に高い割合となっている。
中高生がハマっているマンガは?男女で傾向に違いがみられる
普段マンガを読む中高生に、マンガ・コミック・マンガ雑誌など、紙の本、電子書籍すべて含めて、ハマっているマンガについて聞いた(2024年8月時点)。
中学生の傾向をみると、男子中学生の1位は「呪術廻戦」。2位以降は、「怪獣8号」と「推しの子」が2割台後半で続く。
「怪獣8号」「ONE PIECE」は、女子中学生と比べて男子中学生で10ポイント以上高くなっていた。また、「ブルーロック」が7位にランクインしている。
一方、女子中学生では「推しの子」が3割超で1位にランクイン。2位以降は「呪術廻戦」「薬屋のひとりごと」「SPY×FAMILY」が続く。
「薬屋のひとりごと」と「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」は、男子中学生との差が14ポイント以上ひらいていた。
次に高校生の傾向をみると、男子高校生では「呪術廻戦」が3割台後半の高い割合で1位に。2位以降は「推しの子」「ONE PIECE」が2割台後半で続き、6位には「チェンソーマン」が、2割超でランクイン。
女子高校生では、「山田くんとLv999の恋をする」や「ハイキュー!!」、「推しの子」がいずれも3割弱の僅差でTOP3に並んだ。
「山田くんとLv999の恋をする」は、昨年3位から今年は1位にランクアップ。「ハイキュー!!」も、昨年6位から2位に順位を上げ、「薬屋のひとりごと」も25%の高い割合で、昨年の10位から5位に上がった。
中高生を比較すると、「山田くんとLv999の恋をする」「チェンソーマン」は、高校生のほうが高い割合であった。
「呪術廻戦」「チェンソーマン」は男子高校生に、「山田くんとLv999の恋をする」は女子高校生で割合が高く、人気があることがわかる。「薬屋のひとりごと」は女子中高生で大きな差はなく、女子全体から支持されているようだ。
調査概要
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の中学生、高校生の男女
実施時期:2024年8月26日~2024年8月28日
有効回収数:1033サンプル
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合がある
関連情報
https://lineresearch-platform.blog.jp/archives/45635687.html
構成/Ara