気温が下がり、紅葉の便りが待ち遠しくなる季節となった。カラフルに彩られたイチョウや紅葉、メタセコイアの並木道など、秋にしか見られない絶景を楽しみたいと考えている人も多いだろう。
そこでリクルートが発行する旅行情報誌『じゃらん』は、数ある紅葉絶景の中から、まるで絵画のような美しさを誇る「アート紅葉」をテーマにアンケートを実施したので、詳細をお伝えしよう。
『じゃらん』この秋行きたいアート紅葉ランキングトップ10
この秋行ってみたいアート紅葉1位を獲得したのは京都府にある「永観堂」であった。古くから紅葉の名所として知られ、“秋はもみじの永観堂”と謳われるほど。水面に映るリフレクション紅葉は、まるで絵画のようで息をのむほどの美しさを誇る。
2位には滋賀県「メタセコイア並木」がランクイン。約2.4kmにおよぶ黄金に輝く紅葉トンネルは、海外の絶景を彷彿とさせる風景が広がる。
続く3位は京都府の「嵐山 祐斎亭」で、磨き上げられた黒いテーブルに映るリフレクション紅葉はまさにアート。
そのほかトップ10には、紅葉に包み込まれるような没入感も味わえる圧巻の絶景スポットが多数ランクインする結果となった。
カラフルに色づく紅葉が楽しめる季節、ライトアップを実施しているスポットもあるので、開催時間などをチェックしながら、最高の景色に出合える秋のおでかけを計画してみてはいかがだろう。
1位:永観堂(京都府)
浄土宗西山禅林寺派の総本山「永観堂」の正式名称は「禅林寺」。空海の弟子・真紹が真言宗の道場としたのが始まりといわれている。
古くから紅葉の名所として知られ、約3,000本のイロハモミジやオオモミジが境内を彩り、“秋はもみじの永観堂”と謳われてきた。「極楽橋」が架かる「放生池」の水面に映る紅葉も見どころのひとつだ。
[見頃]11月中旬頃
2位:メタセコイア並木(滋賀県)
農業公園・マキノピックランドを通り、マキノ高原へ向けて延びる県道沿いに約500本のメタセコイアが立ち並び、約2.4kmにおよぶ紅葉トンネルを楽しむことができる。秋には木々が色づいて、見渡す限りレンガ色に染まり、まるで海外のような景色が広がる。
[見頃]11月下旬~12月上旬
3位:嵐山 祐斎亭(京都府)
「嵐山 祐斎亭(ゆうさいてい)」は、染色作家・奥田祐斎氏が築150年の建物をリノベーションした染色アートギャラリーだ。四季のなかでも、紅葉シーズンは必見。丸窓の部屋では、紅葉リフレクションが思わず息をのむ美しさで、幽玄な世界へと誘ってくれる。
[見頃]11月下旬~12月初旬
4位:宝泉院(京都府)
宝泉院は、竹林と紅葉が織りなす額縁紅葉が魅力のスポット。参道の紅葉トンネルを抜けると、院内の書院から額縁庭園を愛でることができる。竹林の緑に紅葉が映え、竹林の間からは大原の里の風情を満喫できる。
[見頃]11月中旬~下旬
5位:秋保ナイトミュージアム(宮城県)
秋保石の石組と錦鯉が群泳する池から構成される池泉回遊式庭園を期間限定でライトアップするイベント。庭に配置された、さまざまなアートも見どころのひとつで、散策や温泉足湯に浸かりながら池に映り込む芸術的な光の世界を観賞することができる。
[開催期間]2024年10月25日(金)~11月24日(日)
6位:トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園(埼玉県)
(C)(2024)Moomin Characters/R&B
トーベ・ヤンソン作の童話をモチーフにした公園は、敷地を囲むようにメタセコイアが植えられていて、秋になると園内全体が黄金色に染まる。湖畔に立つ水浴び小屋と並木の風景は、まるで童話のなかに入り込んだような気分で、その世界観にどっぷり浸れる。
[見頃]11月下旬~12月上旬
7位:栗林公園(香川県)
国の特別名勝に指定されている文化財庭園で、400年近い歴史を誇る回遊式大名庭園。11月には数多く植えられた紅葉が色づく池畔の「楓岸」は、水面のリフレクションや紅葉トンネルを楽しめる園内随一の見どころ。解説を聞きながら周遊する和船は風情満点(有料・事前予約制)。
[見頃]11月下旬~12月上旬
8位:天龍寺(京都府)
世界遺産・天龍寺の「曹源池庭園」は国の史跡・特別名勝指定の第一号だ。借景の雄大な山々が庭園に溶け込み、秋は水辺に映る紅葉が圧巻の美しさ。
見頃を迎える11月16日(土)~12月1日(日)は早朝参拝が実施され、7時30分に開門するので、朝一番に訪れるのもおすすめ。
[見頃]11月中旬~12月上旬
9位:耶馬渓ダム記念公園「溪石園(けいせきえん)」(大分県)
耶馬渓ダムの完成記念に造られた2万m²の日本庭園「溪石園」。数万個もの石とダムの水で再現した渓流を、秋には赤や黄色、オレンジの紅葉が華やかに染めあげる。ライトアップされる夜は、幽玄な庭園紅葉の景色が広がり、目を奪われる美しさを堪能できる。
[見頃]10月下旬~11月中旬
10位:八方池(長野県)
ゴンドラと2本のリフトを乗り継いで標高1,830mの終点へ向かう。そこから、迫力ある北アルプスを見晴らす1時間30分のトレッキングを楽しみながら進めば、八方池の水面を取り囲む艶やかな錦と冠雪した白馬三山を映し出す、見事な光景が目の前に迫る。
[見頃]9月下旬~10月中旬
10位:御射鹿池(長野県)
標高1,500mの山の中にあるため池。季節ごとに色を変えるカラマツ林が秋には黄金色に黄葉し、水面まで彩る。実は同じ日でも、時間帯によって全く違う表情が見られるのも特徴。絵画の世界へ入り込むような風景は、何度でも訪れたくなる絶景だ。
[見頃]10月中旬~11月初旬
調査概要
インターネット調査/調査時期:2024年8月13日(火)~2024年8月19日(月)調査対象:過去3年以内に絶景紅葉を目的におでかけしたことがある、47都道府県在住の20代~50代/有効回答数:1,037名/複数回答(『じゃらん』掲載情報を中心にピックアップした紅葉絶景の中から、この秋行きたいと思う箇所を3つまで選択)
※紹介している内容は2024年9月18日時点の情報
※「じゃらん アート紅葉ランキング」
※おでかけの際には、ホームページなどで最新の情報を確認すること
関連情報
https://www.jalan.net/news/article/839498/
構成/Ara