小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

発令されたらどう行動すべきか?知っておくべき津波警報と注意報の種類と発令基準

2024.10.13

9月24日午前8時14分ごろ、鳥島近海を震源とするマグニチュード5.8の地震が発生した。地震の揺れは観測されなかったものの、気象庁は伊豆諸島と小笠原諸島に津波注意報を発令。警戒感が高まる中、八丈島などで津波が観測され、一時的に緊張が走った。

この地震では、八丈島の八重根港で午前8時58分に50センチの津波を観測。そのほか、伊豆諸島の複数の地域でも小規模な津波を確認した。例えば伊豆大島では午前9時41分に10センチ、三宅島では午前9時11分に10センチの津波が観測。津波注意報は同日午前11時ごろに解除され、地域の安全が確認された。

津波警報・注意報の種類と発令基準

津波注意報が発令されたのは、今年8月8日に発生した日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震以来のことだ。このときも宮崎港で50センチ、日南市油津で40センチ、高知県の土佐清水で30センチの津波を観測するなどしている。

日本の津波警報・注意報は「津波注意報」「津波警報」「大津波警報」の3種類に分類されている。

以下、それぞれの発令基準と内容をまとめた。

1. 津波注意報  - 最大波の高さ:0.2メートル以上、1メートル以下  - 津波によって小規模な浸水や被害が発生するおそれがある場合に発令される。気象庁は海にいる人に対し「すぐに海から上がり、海岸から離れてください」と呼びかける。

2. 津波警報  - 最大波の高さ:1メートル以上、3メートル以下  - 津波が標高の低い沿岸部に到達し、浸水被害を引き起こす危険性がある。気象庁は「直ちに高台や安全な場所に避難してください」と強く注意を促す。

3. 大津波警報  - 最大波の高さ:3メートル超  - 巨大な津波が木造家屋を全壊させるほどの破壊力を持つため、発令時には「直ちに高台や避難ビルなど安全な場所に避難する」ことが求められる。

特に、予想される高さが5メートル、10メートル、またはそれを超える場合は「巨大津波」としてテレビ画面などで特別に表示される。

津波が発生したときの避難ポイント

気象庁は津波警報・注意報が発令された際、次のような行動を推奨している。

• 強い揺れや長く続く揺れを感じたときは、直ちに避難すること。海岸近くにいる場合は、津波の危険性が高まるため、速やかに内陸や高台へ移動する。

• 大津波警報が発令されたときは、東日本大震災のような巨大津波が襲来するおそれがあるため、より高い場所を目指して避難を行うこと。津波は地形の影響を受け、予想よりも高くなる可能性があるため注意が必要だ。

• 津波は長時間にわたり繰り返し襲来する。警報・注意報が解除されるまで、避難を継続し、危険が去るまで決して戻らないようにする。

津波の記憶を風化させないために

大津波警報が発令された例として、今年発生した「令和6年能登半島地震」がある。この際、津波が川を遡上する映像が話題となり、多くの人に津波の脅威を再認識させた。また、2011年3月11日に発生した東日本大震災では、最大の遡上高が40メートル近くに達し、国内で1万人以上の死者を出した未曾有の災害となった。東日本大震災の教訓を忘れず、日頃から防災意識を高めることが求められる。

今年8月8日には、南海トラフ地震に関する「臨時情報」(巨大地震注意)が発表され、警戒が呼びかけられた。しかし、特別な変化を示す地震が観測されることはなかったことから、8月15日夕方に呼びかけを終了した。とはいえ、南海トラフ地震はいつ発生してもおかしくないとされており、引き続き注意が必要だ。

私たち一人ひとりが、防災用品を備蓄し、いざというときの避難場所や避難経路を確認することが重要である。地震や津波は突然発生するため、日頃の備えを怠らないようにしたい。

文/小林英介

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年10月16日(水) 発売

DIME最新号は「感性を磨くホテル50」、オフィスで映えるスニーカー特集も!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。