1000年以上の時を経てまさかの大復活!令和の今、土師氏と埴輪がアツい!!
時代は一気に進み、明治・大正・昭和から平成そして令和へ。
その間に考古学研究や文化財保護の気運が高まり、古墳ってエモくない?埴輪ってかわいいよね!という一般のファンも増えてきました。そしてあの土師氏が手がけた日本一大きな大仙古墳を含む百舌鳥・古市古墳群を世界遺産に!との機運が高まっていたさなか、まさかの大ニュースが!!
平成29年3月、東京都台東区にある浅草神社の宮司さんがこれまでの姓を改め本来の姓である土師姓へ、実に約1000年ぶりの『土師氏』復活を宣言されたのです!
参照:浅草神社宮司姓「土師(はじ)」姓への改姓 趣意書 | 浅草神社 三社様 (asakusajinja.jp)
これはウソみたいなホントの出来事で、考古学に詳しい有識者の間では、浅草神社の宮司さんが土師氏の末裔であることは大変有名な話なんです。もし東京観光で浅草寺の雷門に行かれるなら、ぜひその奥の浅草神社へ!正真正銘本物の土師氏が祝詞を奏上される激エモな場面に遭遇できるかも?
そして令和6年10月。満を持して、国を挙げてのハニ祭り。埴輪の祭典が今、はじまる……!!
チラシを見ただけで、すでに胸熱なのがおわかりいただけるだろうか?
なんと渡米してシアトル美術館に永住している武人埴輪くんが一時帰国して兄弟そろい踏みするらしいし、数年前に古墳界を騒然とさせた兵庫の激カワ水鳥形埴輪の親子も出張する予定とか。
他にも日本一大きな円筒埴輪にちょっとおとぼけ見返りの鹿埴輪などなど、全国から集結した誠にけしからん埴輪たちが一堂に会している模様。そして情報はまだ出揃っていないけど、図録や特別展オリジナルミュージアムグッズもさぞかし秀逸なんでしょう?まだ見てないけどきっと買うわよ。そのために半年前から貯金してきたもんね!
東京国立博物館で2024年10月16日(水)開幕の特別展「はにわ」、乞うご期待です!
■挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」詳細
会期:2024年10月16日(水)~12月8日(日)
会場:東京国立博物館 平成館(上野公園)
開館時間:9時30分~17時00分
※毎週金・土曜日は20時00分まで開館
※入館は閉館の30分前まで
観覧料金:一般 2,100円(一般前売1,900円)、大学生 1,300円(大学生前売1,100円)、高校生 900円(高校生前売700円)
公式サイト:https://haniwa820.exhibit.jp/
公式X:https://x.com/haniwa820_ten
公式Instagram:https://www.instagram.com/haniwa820_ten/
参考及び引用文献:
大阪府立近つ飛鳥博物館 令和元年夏季特別展「百舌鳥・古市古墳群と土師氏」図録
東京国立博物館 挂甲の武人国宝指定50周年記念特別展「はにわ」チラシ
文/古墳王子
愛知県在住の現役高校生。小学4年生で古墳の魅力に目覚め、南は鹿児島から北は北海道まで延べ3000基以上の古墳を巡りSNSで情報発信中。古墳だけでなく縄文や弥生時代にも目を向け、日々各地の博物館に出没し先史古代の珍しい逸品を探しています。
X(旧Twitter):https://twitter.com/kotetu2019
Instagram:https://instagram.com/kofun_ouji/
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