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いつも我慢の人生を送っている人が覚えておくべき「忍辱」という言葉

2024.12.11

大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。

人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?

今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。

いつも我慢の人生。どうすればいいのでしょうか?

《A》『我慢はしない方がいい』

我慢の人生……たとえば、馬鹿にされる、仲間から裏切られる、侮辱される、人前で失敗を叱責されるなどなど、普通は許せない気持ちになりますよね。

心を傷つけられ、罵倒されてもまったく平気という人はいないでしょう。「仕返ししたい、納得できない」「それ以上のヒドイ目に遭わせたい」普通はそういうものです。が、しかし、そういう時にこらえるのが忍耐であり、社会生活を送るうえでは、どうしても必要な心構えです。そして、この忍耐に2つの形があります。一つは「我慢」であり、もう一つは「忍辱」です。

まず「我慢」とは、怒りを内面に宿しながらも表面上は平静を装うことです。我慢は長続きしません。人の心の容量はそれほど大きくないのです。心の中に押し殺した怒りが、いずれ爆発する時がきます。爆発しなくても、陰鬱な顔の表情や体調不良として現れます。怒りは、次の分断の原因を生み、再び怒るという結果をもたらします。そして、それは何度も何度も繰り返すのです。心が休まるときがありません。

ここで、紹介したいのが、2つめのタイプの「忍辱」といわれる言葉です。仏教的な言葉ですが、難しく考えないでください。「忍辱」とは、相手への怒り、責める気持ちなどを流してしまうこと、なのです。

相手を批判せずに相手を理解する、受けた心の傷ではなく愛を選ぶ、あなたの正義ではなくお互いの幸福を大切にする、など。相手のよくないことに目を向けるのではなく、自分の心の内面を客観的に観察し、浮かぶ感情を川に流してしまうイメージをもつのです。握りしめた心のこぶしを開くのです。

やってみると、苦しみから離れ、心を美しい状態にすることができます。怒りの対象を許し、さらには感謝に変えていく。我慢をやめて、忍辱を意識する。それで、自然と運命は開けてくるものです。

★ ★ ★

おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。

構成/DIME編集部

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