大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
いつも悩んでいます、何がいけないのでしょうか?
《A》『変えられない過去から離れよう』
人が悩む時は例外なく、心が「今」から離れています。人の悩みは「過去」や「未来」に意識が浮遊して起きるのです。私はこれを「脳内浮遊」と呼んでいます。
その一つ目は「変えられない過去」に悩む時です。誰かにヒドイことを言われた、嫌なことをされた、などを思い出し、怒ったり、沈んだりして、その意味や解釈をくよくよと考えてしまう。また、過去は変えられないのに、執着を外せず、いつまでも誰かに許せない気持ちがある、これも「過去への脳内浮遊」です。
もう一つは「見えない未来」に悩む時です。人が不安や恐怖を感じるのは「未来への脳内浮遊」が原因です。その理由は、今まで最悪だった、大変だった、と過去がネガティブだから、また未来も悪くなると感じるからです。
では、どうすればよいのか? 答えは、ネガティブな過去から離れること。
過去のトラウマや、親のせいだ、あいつのせいだ、といった怒りを手放し、人を許すことです。もちろん悩みの理由が、単純に仕事における問題解決のスキル不足の場合などもあります。が「いつも悩む」というならば「人を許さないこと」が原因の本質です。
重要な点は「人を許すことは最強」だということと「事実はどうでもよい」ということです。あなたの意味づけが、すべてなのです。過去をポジティブに意味づけて、未来に対する明るいヴィジョンを描く。
簡単な方法は、過去や未来への脳内浮遊から、今に意識を戻すこと、そして、今に感謝をすることです。今に感謝をする、とは、過去のおかげで、今があると理解すること。大変だったから成長できた、傷ついたから人の痛みが分かる人になれたなど、よい面に目を向けて、過去のおかげ、と感謝するのです。そうやって未来に希望が生まれ、人生が変わっていくのです。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部
大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。 人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考...