大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
なぜ、私の人生にはゆとりがないのでしょうか?
《A》『人生の課題を直視せよ』
あなたの人生を意義あるものにする上で、大きな障害になっているのが「同じ問題」を繰り返すことです。
人はみな「人生の課題」を持っているものですが、それを直視することもなく、周りの人や環境を理由にして、その課題を克服しないまま過ごすと、別の形で「同じ問題」を体験することとなるのです。そして他責の視点や被害者意識が生まれます。
自分の人生で起きることは「すべて自分の責任」だと理解して初めて、人は問題の被害者になるのではなく、自立した大人として解決に向かうことができるようになります。自分以外の誰かが悪いと感じていると「自分はその被害者である」と感じて、自分でその問題を解決する力が奪われてしまうものです。
たとえば「会社のせいだ」といっても、その会社を選んだのは、あなたなのです。誰かがあなたの人生をよくしてくれるのではなく、逆に、あなたが会社の環境や人間関係に働きかけることによって、会社の雰囲気や人間関係は想像以上によいものに変えていくことができるようになるものです。
あなたが、自分の人生の責任を取ると覚悟を決めて、周りの人間関係に働きかけをすることで、人生におけるコントロールの感覚を持つことができるようになるのです。
一方で、責任感から自分を責めすぎて「自分さえいなくなればいい」といった心理も問題の先送りにしかなりません。コーチやカウンセラーと相談することも有効かもしれません。
まずは、人生の目的を意識して、課題を認識すること、その解決に向けて動くことです。あなたには常に選択肢があるのです。そうやって、一つずつ「人生の課題」を乗り越えていくことで、ストレスから解放され、人生を意義あるもの、ゆとりあるものとして感じることができるようになることでしょう。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部