大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
時間管理も学んだはずなのに……?
《A》『時間を管理するのではなく、目的を管理する』
20世紀以降、世界中で「時間管理」という概念が発展しました。ここで簡単に、その変遷と、それぞれの視点を紹介します。
第一世代 メモによる管理
第二世代 カレンダーによる管理
第三世代 役割や優先順位で管理
第四世代 感情や価値観で管理
第一世代のメモ、第二世代のカレンダーに続き、第三世代は、簡単にいえばプランナー(手帳)です。役割や優先順位に基づき、手帳でタスクやアポを管理する手法が確立。しかし、情報化が進み、現代人はさらに忙しくなり、大量のタスクやアポで人生を失う感覚を持つ人が増えました。そこで生まれた第四世代は、自分らしさを追求しながら、ワクワク感やモチベーションをもって人生を豊かにしようという、新しいタイプの手帳による時間管理です。
そして、ここでは、もう一歩進んだモデルを紹介します。私が提唱する「第五世代の時間管理」です。これは、人生の目的を高め、原因と結果を理解することによって「同じ問題」を繰り返さなくてよい状態を目指します。
人生にゆとりがないと感じるのは「同じ問題」によって、余分に時間がかかっていることが多いから。たとえば、いつもダメ男とばかりと出会い失敗を繰り返す女性と、右腕がいない、いつも幹部が辞めて困っている、という社長の「問題の本質」は似ています。同様に改善すべき点があるにもかかわらず、盲点があり「同じ問題」によって何年もの時間を無駄にしているのです。
つまり、人生の目的や課題を意識して、相手に「よいこと」をする絆徳的な人生を送る、ということ。これによって「同じ問題」がなくなり、何年もの時間を短縮することができるようになる、という意味において、これが「究極の時間管理」であると私は考えています。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部