大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
逆算と言われますが、難しいのでは?
《A》『まずは過去をみる。そして、今を未来の原因にする』
目標からの逆算で仕事しろ、といわれても、高い目標は無理だし、何をどこからしたらよいか分からない、という人もいるはずです。
もし、あなたが逆算で結果を出せるようになりたいなら、その可能性を高めるよい方法があります。「タイムリバーサル」といわれるメソッドです。簡単にいえば、逆算する前に「過去に目を向ける」という考え方です。少し解説します。
まず、タイムリバーサルでは、第一段階として、これまでの「原因と結果」に対する分析をします。たとえば、営業数字の場合なら、過去に10件訪問したら1件受注という関係性を理解しよう、ということです。
第二段階で、未来のゴール(期限と目標)に対し、その状態が得られるように結果直結のタスクのみをリストアップします。そして、効果的なタスクのみに集中することで「今を未来の原因にする」のです。
先程の例でいえば、10件訪問で1件受注なら、20の訪問で2受注になります。100の訪問なら10件受注になるので、10倍の結果が得られるわけです。もしくは、営業トークを磨いて10の訪問で2受注している先輩のやり方を活用すれば、100の訪問で20受注という、なんと20倍の結果も得られるかもしれません。それをどう実現するかをチームで話し合い、これならうまくいくというタスクを明確にして、それだけに集中する、これが逆算できる人がやっている本質なのです。
逆算ができない人は、目標20件! といわれたら「現状1件の私ができるはずがない」と思ってあきらめモード入りがちですが、このタイムリバーサルが理解できれば、今までよりは達成をイメージしやすくなるはずです。
過去に目を向け、求める結果を生みだす「原因と結果」を理解することが最初です。次に「今を未来の原因にする」、この考え方をぜひ取り入れてみてください。
★ ★ ★
『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
【Amazonで購入する】
【楽天ブックスで購入する】
清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部
大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。 人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考...