大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
実際にタスクいっぱいで超忙しいのですが?
《A》『私はヒマである、と言ってみる』
人によっては、時間管理で対応できるレベルではなく、処理や問い合わせが大量で、もう無理……といった環境で仕事をされている方もいます。
超忙しく、考えるゆとりすらない。逃げたいけれど、私が逃げたら大変なことになる、これはいつまで続くのか、と絶望的な気分の方もいるかもしれません。そのような方に、私がよくおすすめするアドバイスがあります。
「私はヒマである」と、ご自身に言って頂きたいのです。え! 馬鹿な! と思うかもしれません。ふざけるな(怒)! と言われるかもしれません。
ですが、重要なのは、その状況を解決したければ、誰かに任せるとか、上司に相談するとか、AIを使うとか、一部のタスクを来週にまわす、などの現実的な対応をするしかない、ということです。
超忙しい、大変だ、ツラい、といっても問題は解決しません。そもそも本当に集中し、スキマ時間もない人は、やるしかないから「大変だ」とか言っていられないものです。
もしかしたら、どこかで被害者意識があり、大変だと分かってもらいたくて、ツラそうな顔をしているのであれば、それは社会人として甘いと言われても仕方ありません。どんな時でも、心豊かに楽しんで仕事をしてくれなければ、上司の本音として、もう仕事を任せたくなくなります。実際、メンタルヘルスを損なう状況になるまで、一人で抱え込まれたら、会社も迷惑です。
ですから、まずは心のゆとりを持って、笑顔で実務的に仕事ができる状態に心を整えるために「私はヒマである」と言って頂きたいのです。そして、上司への早めの相談など、現実的に対応してほしいのです。
びっくりするかもしれませんが、日ごろからこの言葉を意識すると、心にゆとりが生まれて、なすべきことに集中できるようになる。生産性が劇的にあがるのです。騙されたと思って試してみてください。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部
大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。 人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考...