大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
会社員です。どうしたら収入は増えますか?
《A》『L型(エルがた)人材になる』
社員として収入を増やすには複数の選択肢があります。ただ、残念なことに、現代の日本人には「まじめに頑張ったら給料が増える」という残念な誤解があります。まずは、この誤解を解かない限り、収入アップは難しいでしょう。
え? まじめに頑張っても給料は増えないの? とギモンに思われたかもしれません……そうなのです。考えてみれば当然の話ですが、まじめに頑張ったら給料が増えるのではありません。生産性が上がって利益が増えるから給料がアップするのです。この点から目をそらしてはいけません。社員の生産性や利益が重要なのです。会社は給料アップしたくても、労働生産性が低いので利益があがらず、給料を増やせない、というのが実情なのです。
一方で、給料を払う側の立場でいえば、高い給料に見合った価値があれば、もっとお金を払ってもよいと感じるものです。では、何に対して、もっとお金を払う価値を感じるのか。簡単です。他にはない「強み」をもつ人になること。マーケティングやファイナンス、もしくはシステム開発など、他にはない「強み」があって成果をあげる人には給料を高くせざるを得ません。
もちろん、基本スキルをないがしろにしてはいけませんが、基本は基本として高めながら「他にはない圧倒的な強みをもつ人材」になることをぜひ目指してほしいのです。それを私は「L型人材」と呼んでいます。アルファベットのLのように、横棒の土台はしっかりして、専門性の縦棒を上に伸ばしていく、ということ。
このLは、ラーニングのエルにもなっています。学び続けよう、ということです。かつて「T型人材」という言葉がありましたが、ニュアンスは同じです。これからは、自分の「強み」を意識し、学び続け、成果を上げる「L型人材」のみが収入アップを実現できるのです。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部