大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
お金がない!どうしたらいいのでしょうか?
《A》『お金は問題ではない』
人は、長い間、お金について悩み続けてきました。たとえば、古代ローマで税金や借金の悩みを訴える人物についての記述がありますし、日本でも、昔から納税の取り立てで苦しむ庶民の姿を小説やドラマで目にします。人類は、何千年もの間、お金に悩み続けたのですから、そろそろ答えを手に入れてもよいはずです。
「お金がない」と感じている方に、ここでお伝えしたい答えは「お金そのものが問題ではない。そもそも、お金が足りない状態を作っている自分こそが問題なのだ」と認識すべき、ということです。もちろん、かつての身分制度や特権階級がある時代ならば、お金がない、経済的に苦しい、という状態が避けられない場合もあるでしょう。
しかし、現代において、特に働ける人であれば、お金がないという状況は、自分に100%責任があります。少し厳しく感じてしまうかもしれませんが、そう認識したほうが、あなたの人生にとってよいですよ、とお伝えしたいのです。
現実的に、お金がなければ、やることは2つだけです。収入を増やすか、支出を減らす。悩んでも、苦しんでも、結果は変わりません。この2つに取り組むだけ、でよいのです。
収入を増やす方法については、後頁でいくつかお答えします。が、多くの場合、問題の原因は、収入があっても、それに合わせて支出が増えること、なのです。結果、収入があるのに、またお金がない! という状況に陥る。
簡単な対策は、入ってくるお金の一部を毎月必ず積み立てる、ということ。そして、それに決して手を付けない、と決めてしまうこと。ただ、それだけで、お金がない! という状況は避けられます。まずは習慣の改善から。ぜひ覚えておいてください。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部