大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
営業として成功するにはどうしたらいいですか?
《A》『まずは今の給料の10倍稼ぐ人になる』
独立は難しい、副業も簡単には稼げない。そうなると、社員として成功する道を見いだすしかありません。とはいえ、会社で役員になれるのは、一般的に中小企業で数パーセント、大企業では1パーセント未満。部長レベルまで幅を広げても5パーセント未満でしょうから、簡単なことではありません。
答えをお伝えします。最初のステップは、自分が受け取る給料の10倍の成果を目標に設定することです。これだけで確実に営業としての成功の道を歩むことができるようになります。
「いやいや、清水さん、それができるなら、独立したほうがよいのではないか」と思うかもしれませんが、先にお話した通り、起業は簡単なことではありません。会社が用意してくれている商品やサービス、デザインやシステム、運営チーム、人事総務、経理財務、税務、法務、営業事務などなどすべてを運用するのは、極めて困難なことです。月給30 万円だから、売上30万円でいい、と思ったら大間違い。社員一人ひとりに、社会保険や税金、各種の経費など、相応のお金が必要です。会社の規模や業種で異なりますが、一般的には、最低でも給料の2~3倍の経費がかかるといわれます。
また、この給料10倍が意味することは、売上ではなく粗利で考えることをおすすめします。なぜなら、粗利率の低い業種の場合、売上10倍では利益が少なく成功する営業になれないからです。ちなみに、課長や部長ともなれば、給料の10倍レベルの成果では、まったく足りませんので要注意です。
とにかく、最初は10倍の成果を目標とすること。そうすれば必ず評価され、トップレベルの営業になれることをお約束します。そのためには、本やセミナーで「営業」だけを学ぶだけではなく「マーケティング」も学ぶことをおすすめします。いまの日本に不足しているのは、マーケティング思考です。ぜひ学んでみてください。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部