大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
見てもらえない、認めてもらえないのは、なぜ?
《A》『認めてもらおうと思うと、認められない』
多くのビジネスパーソンが、会社の中で周りに気を遺い、上司の顔色を伺いながら、評価してほしい、認めてほしいと願いながら仕事を頑張っています。そんなあなたに、衝撃的な事実をお伝えしたいと思います。
評価してほしい、認めてほしいと強くは思って「いない」人ほど、認められる傾向があるということです。
何を言っている?! そんなはずないでしょう、と思われるかもしれませんが、経験ある管理者であればご理解いただけると思います。
私がここでお伝えしたい点は、求められる成果は意識すべきですが「評価のためだけに仕事する」という意識でいると、評価されづらいですよ、ということです。自分がどう見られているのかを気にしすぎる人、気を遺いすぎる人は、仕事の成果よりも、上司の顔色に反応します。そして、状況によって態度や反応が変わったりするので、上司からすると信用しづらいのです。面倒くさい人に感じてしまうのです。
一方で、評価される人は周りに気を遺う、のではなく、気配りをしています。自分の評価を気にしていないわけではないのですが、それよりも組織の成果や目標に意識が向いているので、会社からすると、その努力を認めやすいのです。簡単に言えば、上司から見てテイカー(奪う人)ではなく、ギバー(与える人)にみえるかどうか、ということ。
人間の心理として、認めて! 評価して! と求めてくる人よりも、気楽に接することができて、周りのために頑張れる人と一緒にいたいと感じるものです。ですので、これからは「成長」と「貢献」の意識を持って結果を出すことに集中してみてください。もちろん、すぐには、それがよい評価として返ってこないこともあるでしょう。しかしこの点に意識を向けて努力する人は、長期的には必ず報われると私は断言します。応援しています。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部