大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
会社の評価って平等じゃないのでは?
《A》『そもそも平等ではない、公平であるべき』
会社の仕事って様々です。営業のように結果が数字で分かりやすい仕事もあれば、管理系などの成果が計測しづらい仕事もありますよね。また、評価される人も、されない人もいる、給料が高い人もいれば、低い人もいる。それって平等じゃないですよね、といった意見を聞くことがあります。
そうです。その通りなのです。ぜひ覚えて頂きたいのは、この世は平等ではない、ということ。そして、組織は平等にすべきではなく、公平にすべき、というのが大切な論点なのです。
「平等とは、全員に同じものが与えられる」ということ。一方で「公平とは、同じ機会が与えられる」ということです。成果をあげている人にも、そうでない人にも同じ額の給料を平等に渡してしまっては、組織がうまくいかないことは、社会主義の国家が破綻したことからも既に証明されています。
職業選択の自由が同じように与えられ、24時間が同じように与えられ、努力すれば誰でも得たい結果を得られるチャンスが公平にある。この点を理解することが大切です。この「機会において公平」であることこそが、平等であることより、はるかに大事なことなのです。
この現実を受け入れないと「あの人はずるい」とか「自分は損している」という嫌な感じがいつまでも続きます。被害者意識も芽生えてくることでしょう。
厳しいですが、あなたの人生をよくしてくれるのは、会社でもなく、上司や周りの誰かでもなく、あなた自身なのです。その機会は公平に与えられています。
平等であることを「期待」すると、社会人としてのあなたの人生は、ずっと苦しいままです。公平に与えられている機会に目を向け、活躍の機会があることに「感謝」の心をもって、それを活かすことに意識を向けてください。
「期待」を「感謝」に変えてみる、これが、あなたの人生が変わる瞬間になるのです。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部