大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
結果を出しているのに、なぜ評価されないのですか?
《A》『会社が求めていることを言語化する』
仕事をすごく頑張っている、目標達成もしている、とにかく評価されたい、が、会社は評価してくれない、と感じている人はいますか? 結論から言えば、会社というものは「2つの軸」で社員への期待があり、その両方を満たさないと評価をしてくれないものなのです。
一つは「定量的な評価」、つまり売上や粗利、受注数などの数値ではかる仕事のパフォーマンスです。
もう一つは「定性的な評価」、つまり価値観であったり、理念への共感であったり、マインドセットといわれるような数値化しづらい領域の評価です。
結果を出しているのに評価されない、と感じる人の多くは、この二つ目の「定性的な評価」が低い可能性があります。たとえば、売上貢献の大きなトップセールスが、社内での態度が悪く、傲慢な態度をとっていて、部下に対しても、他部署に対してもネガティブな言葉で接していたら、上司としては高く評価できませんよね。
先に紹介した、絆徳の中心的な質問「相手はどんな人で、何を求めているのか」この点に目が向かないと、どれだけ結果の数字をあげていても、会社から評価されないというワナにはまります。ぜひ、会社は何を求めているのか、上司は何を大切にしているのか、といった点に目を向けて、数字だけではなく、定性的な部分においても評価される自分になることを意識してみてください。
さらに言えば、理念がしっかりしている会社であれば、社員に期待することがハンドブックなどの資料に言語化されているはずです。それが、評価されるポイントの答えです。すでに共有されている会社の理念や価値観について「自分はどう理解しているのか、どう実践できているのか」を常に意識しながら毎日の仕事に取り組めば、来年のあなたは、きっと今までとは違うステージに上がっているはずです。応援しています。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部