大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
組織にいると、仕事が増える気しかしない……
《A》『期限、量、質を実行のガイドラインにする』
組織論的に結論をいえば、部下に「仕事が楽しい」と感じてもらって、成果に集中にさせるスキルをもったリーダー層が増えれば、会社の全員が楽をできるようになります。ただ、残念なことに、多くの組織には、リーダーシップを発揮してくれる人がいない、意識の低いスタッフもいる、というのが実態。
ではどうすればいいのか? 簡単に言えば、組織における実行のガイドラインを徹底させる、それだけで、全員がうまくいくようになるのです。具体的には、(1)期限、(2)量、(3)質の順番で守れるようにすること。この仕事の優先順位を部下に対して、何度も伝えるのです。
まずは「期限」です。期限を守ることができないと、いつまでも「仕事に追われる」毎日になってしまいます。何事も期日の1~2週間前には完了できるくらいのゆとりがあると、仕事は楽になるものです。上司から詰められ未達成の地獄と、上司から聞かれる前にゆとりをもって達成し、次月の準備している天国、この違いを感じ取ってください。
そして「期限」を守れるようになってから「量」を意識すること。期限を守れない人が仕事量を増やすと「抱え込み」が発生して、周りに迷惑がかかってしまいます。仕事に慣れたら「期限つきの量」に取り組むことで、圧倒的に「質」を高めることができるようになります。が、最初から「質」を意識して、成功した人は見たことがありません。まずは「期限」、次に「量」、最後に「質」を高めることを意識することが大事です。
こういった仕事のガイドラインを伝えたうえで「それをするのはあなた。サポートはするけど、やり切ってくださいね」と愛をもって伝えること。やり切らせることで、成長させる、といった関りをもつことです。こうやって、組織のみんなでよくなること、自立や成長を意識し、楽に、楽しく仕事ができる状態を目指すのです。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部
大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。 人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考...