大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
え?上司に相談していいんですか?
《A》『高い視点で相談にくる部下は、かわいいもの』
組織で成功しようと思ったら、よくいわれるように「経営者視点」をもつ、ということが大切です。
社長や幹部のような視座をもつことで、意識すべきこと、やるべきことがアップデートされるので、仕事がやりやすくなるはずです。
もちろん、上ばかり見て目の前の実務をないがしろにしていい、というわけではありません。やるべきことはしっかりやりつつ、高い視座をもって取り組んでほしい、そのほうがスキルアップも早いし、結果的に楽できますよ、という話です。
ユニクロをグローバル企業に育てた柳井正さんは、山口県の小さな紳士服店の時代から、世界中の企業経営を研究し「一つ上の視点」どころか、さらに遠くを見つめていました。そして、逆算で仕事に取り組み、世界で知られる日本を代表する企業を育て上げました。
また、世界的なテック企業となったIBM は「一つ上の視点」で、世界を目指し、社名をInternational Business Machinesと変更した時から、一気に飛躍したのは有名な話です。
もし、組織で活躍したいのであれば、経営者や幹部に近づいて、しつこいくらいに関わることが効果的です。そのために、社長(や上司)にどう相談したら、喜んで応えるか、応援したくなるのか、という「一つ上の高い視点」をもつことです。もちろん勉強も必要。ただのおべっかではダメで、しっかり組織の課題を解決するような「一つ上の視点」で相談してみましょう。
現実的な話として、そういう姿勢で「高い視点」をもって相談にくる部下は、上司から見てかわいいものです。上司から、ドンドン答えを引き出して、ビジネスをいうゲームに勝てるようになることが、組織で活躍できる近道なのです。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部
大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。 人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考...