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マネジメントの父ドラッカーが説いた「仕事で成果を上げる人」の特徴

2024.11.07

大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。

人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?

今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。

結局、楽は簡単に手に入らない、ということ?

《A》『なすべきことをなす、これが楽につながる』

ポイントは「なすべきことをなす」これに尽きます。マネジメントの父と呼ばれるピーター・ドラッカーは、その著書で「私が知っている成果をあげる人は、気質と能力、行動と方法、性格と知識と関心など、あらゆることにおいて千差万別だった。共通点は『なすべきことをなす能力』だけだった」と語っています。

つまり、多くの人は、本来やるべき成果直結の活動ではなく、社内の雑談や噂話(本来は、課題解決など意味のある会話をすべき)、必須でないメールのチェックや、無駄の多い事務処理、不必要なSNSやYouTubeなどに時間を使って、仕事の成果がでていないから、楽できていないのです。

こういったこと、つまり「今」やらなくていいことはしない、自分が最も高い成果をあげられることだけに時間を使う、これが第一歩です。そして、成果直結の「なすべきこと」に集中していれば、仕事はかなり楽になるはずです。

たとえば、新人が部下になった場合の「なすべきこと」は、完全なマニュアルを用意すること、そのうえで仕事の内容(具体的に言語化された最終的な結果、①期限、②量、③質)を正確に伝え、それぞれのツールを上手く使えるようにフォローしてあげる。また、仕事を覚えていく上で効率のよい勉強方法を教えてあげる。こうやって新人が「成果をあげやすい」土台を提供してあげることが必要かもしれません。

「いやいや、清水さん、それが大変だから困っているんです」と思われるかもしれませんが、これらは全て必要な「なすべきこと」です。

「なすべきこと」をないがしろにして、目の前のやりたいことや、やりやすいこと、思いつきのプロジェクト、などをしているから仕事はツラくなるのです。

地道な「なすべきこと」の積み上げによって、本質的な意味において人は成長し、結果的に仕事が楽になっていき、そして楽しくなっていくのです。

★ ★ ★

おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。

構成/DIME編集部

他人と自分を比較することはよくないことですか?

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