大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
ツールが増えすぎて困っています。
《A》『やらないことを決める、捨てるものを決める』
仕事を楽にする3段階の一つ目に取り組み、ツールをアップグレードし、便利な器具やガジェット(小道具)などを買いそろえていくと、モノや情報が増えすぎて、むしろ大変! という状況もよくあることです。
周りにモノがあればあるほど、人の関心は奪われ、集中力が下がり、余分なことに時間を使うようになります。仕事を楽にするために、ツールや情報をアップグレードしたはずなのに、むしろそれらによって、我々はより一層忙しくなり、それらを使いこなさないといけないし、情報をキャッチアップしないといけないなどと、追い詰められるような感覚を多くの人が感じているのではないでしょうか。
結論からお伝えすれば、これを解決し、仕事を楽にしていくには、何よりも「やらないことを決める」ことです。たとえば、この時間の中では絶対にYouTubeは見ないとか、企画書を作るのであれば、その間はメールチェックをしないなど、やるべきことをしている間は、それ以外のことをしないという方法です。そのためには、作業しているときには、机の上やPCのスクリーンには、余分なものが目に入らないようにする、メールなどメッセージの通知が来ないようにする工夫も効果的です。
作家リズ・ダベンポートの調査によると、平均的なビジネスパーソンは、ものを探すために年間150時間も浪費していると言われています。元ある場所に片付けをする。毎回、どこにあるか探すようなことはしないようにしましょう。
さらにもう一つおすすめなのが、余分なツールや情報、各種の資料など使うかもしれないと思って、保存しておいたものを思い切ってして捨ててしまうことです。私の体験上、過去一年使っていない資料やモノは、捨てても全く問題はありません(現実的に、捨てて問題があるものであれば、気づくはず)。
ぜひ、試してみてください。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部