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他人と自分を比較することはよくないことですか?

2024.11.04

大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。

人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?

今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。

人との比較って悪いこと?

《A》『ライバルによって、成長を加速できる』

他人との比較が悪か、というと全くそんなことはありません。前貢では、嫉妬における悪いパターンをご紹介したわけですが、ビジネスの世界では、切磋琢磨して競い合って、結果的に飛躍的な成長をすることがあります。そう考えると、むしろ、他人との比較は悪いどころか、効果的な面もあるといえます。

では、嫉妬をどう利用したらよいのか……それは健全な努力目標として、あなたの成長につなげることです。

誰かの才能や実績を目の当たりにして「悔しい!」「あの人みたいになりたい」「あんな風に認められたい」といった気持ち、またはそれに近いような心にグッと何かが刺さるような気持ちになった経験があるのであれば、その気持ちを最大限に活用しましょう。競争心や刺激をバネに、今まで辿り着けなかった目標を設定して、進化・成長のチャンスにするのです。

たとえば、経営者が集まれば、無意識に「売上」による比較でヒエラルキーができることが多いもの。不思議なことに、本来は「利益」や「純資産」が、会社の成績として意識すべきポイントなのですが、分かりやすい「売上」の比較に目が行きがち。

営業パーソンが集まれば、同様に「売上」や「収入」の比較になるし、管理職が集まれば、会社名や肩書で比較がされます。もちろん、他にも比較のポイントとして、見た目の美しさや服装、背の高さや学歴を気にしている、ということもあり得ます。

このような比較からただ嫉妬しているだけでは、もったいない。せっかく比較をしているならば、それを自分の進化・成長や、独自の強みを作るきっかけとして健全に活用できればよいのです。

つまり、あの人ができているなら、自分もきっとできる! といった「参考となる目標」「成長ポテンシャル」と意味づけすればよいのです。

★ ★ ★

おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。

構成/DIME編集部

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