大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
飲み会って、時間効率が悪いですよね?
《A》『効率的ではない、だからいい』
現代社会は、誰もが忙しく、食事の時間をゆっくり取ったり、コミュニケーションを楽しんだり、といった心のゆとりがなくなりつつあります。日頃から家庭でゆっくりと食事をしながら会話を楽しむという習慣がなくなりつつあり、家族の会話ですら業務連絡のようなものになっている。
果たしてそうやって、一人でYouTubeの映像や、Netflixでドラマや映画を「早送り」で観て楽しむことが、効率的で生産性の高い人生なのでしょうか。
そういったことでしかストレスを発散できないと誤解している現代人は孤独を感じやすくなっているものです。
つまり、飲み会や食事での会話を純粋に楽しむことの素晴らしさ、心のつながりや「絆」の価値を、現代人は忘れてしまっているのです。効率や生産性といったものを考えなくてもよいリラックスした時間が、時には人生に大切な意味のあるものだということを見失っているのです。
もちろん、度を超えて何時間も飲み続けたり、徹夜でカラオケしたりしていたら、確かに時間効率が悪いかも……ですから、単純に時間を決めて実施すればよいことです。
会社の飲み会で楽しめる、リラックスできるのであれば、一人で孤独を感じなくても済むし、悩みも相談できる、本来は、ありがたい時間になるはずです。
そういった効率やメリットを考えず、ただ楽しい時間をもつことも、人生には重要なのです。
会社の飲み会を価値ある時間にする心掛けや工夫によって、むしろ意味のある、楽しい時間として過ごすことができるようになります。いままでは、会社の飲み会なんて遠い世界とか、自分とは違う、と思っていたかもしれませんが、気軽に話してみると、素敵な心のつながりを味わえた、なんてこともよくあることだと私は思います。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部