大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
気力がない時ってありませんか?
《A》『まずは、自分によいことをする、でいい』
心にゆとりがない時、仕事で疲れていたり、悩んでいたり、ツラい時や悲しい時も、人間にはあります。常に完璧な状態を保ち続けることは、現実的にはとても難しいことです。
そんな時に、明るく元気で、とか、お客さまの前では最高の笑顔で……などと言われてしまうと、より一層ツラくなって会社に行きたくない、もう無理、と感じることもあるかもしれません。
そんな時に私がおすすめしたい心の処方箋は「絆徳の中心的な質問」を自分に向けるということです。つまり「相手はどんな人で、何を求めているのか」という質問を自分自身に向けて「自分はどんな人で、何を求めているのか」を言語化し、日頃から意識しておくのです。自分の状態が下がっているのであれば「相手によいこと」をするのが難しくなりますから、先に「自分によいこと」をすることから始めましょう、ということです。
たとえば、温泉に行って体を休める、美味しいものを食べて満足感を得る、整体やマッサージに行って体の状態をリカバリーする、自分で自分を褒めるなど、ご自身の状態をよいものにすることを試みる、ということ。いわゆる成功者といわれる人々は、自分の求めるものに正直であり、かつ周りの人の求めているものも満たすことができるから、人生がうまくいくのです。
日頃から自分を理解し、自分によいことをすることによって、自分を満たしていくこと、そうすることによって、周りに意識を向ける心のゆとりが生まれます。そのようにして、結果的に相手によいことを実行しやすい魅力的な自分、素晴らしいステートになっていけるのです。
自分が幸せなステートで「相手によいこと」をする、相手もそうだから「自分によいこと」をしてくれる。そんな人間関係以上に、この世の中で大切なことはないのではないかと、私は思っています。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部
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