大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
よいことをしたい、と思えない相手には?
《A》『共通のゴールを設定するだけでいい』
一般的に人は、近くにいて相手を見ると、対立していく傾向があります。たとえば、富士山を遠くで見ていたら美しい、素敵と感じますが、登山中は目の前にいてキツイと感じるものです。他にも、夫婦の場合、結婚前は素敵な人だったのに、時間が経つと、お互いを責めてしまうなんてことも少なくありません。
「お金がないのは、妻が使いすぎだから」と夫は思い、妻は「夫の稼ぎが少ないからだ」と思う、など。
では、どうすればよいのでしょうか? 答えは簡単です。相手を見ずに「共通のゴール」を見る、これだけです。お互いにとって魅力的な「共通のゴール」を設定し、それを意識するだけでよいのです。たとえば、サッカーチームに気に入らないメンバーがいたとしても、試合ではゴールを決めるために、パスをして協力しなければなりません。
同じように、夫婦でも「いつか素敵なマイホームに住む」などといった「共通のゴール」が設定できるようになると、夫は「頑張って収入を上げよう」と意識が変わり、妻は「私も節約するね」に変わる。
ゴールが魅力的であれば、相手の欠点を見ないで、ゴールを見て進めるのです。多くの会社は共通のゴールが設定されてなく、残念なことに、相手(のマイナス点)を見て、お互いにネガティブな気分になるということがよく起きています。
だから会社に理念やヴィジョン、目標などが必要になるのです。これらが共有化されていないなら、おそらく、上司・部下はお互いをネガティブに見る傾向があるはずです。
まずは、共通のゴールを定め、お互いを見るのではなく、ゴールに向かっていく雰囲気を作ること。ポイントはお互いにとってそれが魅力的なゴールであること。それを一緒に追求すること、ぜひチャレンジしてみてください。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部