大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
他人とずっと一緒にいるのが苦手。どうしたらいい?
《A》『相手に「よいこと」をするだけでいい』
「鏡の法則」という考え方があります。周りを見てみると、なぜ嫌な言葉や、不快な態度をとる人がいるのだろうか、と思うことってありますよね。この「鏡の法則」によると、実は、その相手の嫌な態度は、自分が無意識にしている相手への嫌な態度の反映、というのです。つまり、あなた自身が、無意識に、相手からみて嫌なことをしてしまっている可能性もあるかもしれないのです。
そのような背景から、人は、他人とずっと一緒にいると嫌になったり、飽きてきたり、小言を言われて面倒くさいと感じ、距離をおきたくなる状況が、仲のよい家族や同僚であっても起こり得るのです。
では、どうすればいいのか?
「絆徳(ばんとく)」といわれる心構えで生きていこう、というのが私からの答えです。「絆徳」とは何か? その定義からお伝えすると「あなたが相手によいことをするので、ずっと一緒にいられる関係性」を意味しています。
ポイントは、相手がどういう人であるかではなく、あなたが相手に「よいこと」をしているかどうかにあります。相手に「よいこと」をすると、相手にとって、あなたと一緒にいることにメリットがあるので、あなたの近くにいたくなります。あなたの魅力が高まり、モテる人になれるともいえますし、ファンが多いインフルエンサーや、お客さまが集まる人気の営業パーソンになれる考え方ともいえます。
絆徳における前半の「あなたが相手によいことをする」が徳の部分、後半の「ずっと一緒にいられる関係性」が絆の部分、この「絆(きずな)」を音読して「ばん」と読み、道徳の徳と組み合わせて「絆徳(ばんとく)」と呼ばれます。
この「絆徳」をお互いが意識できれば、お互いに相手に「よいこと」をするようになり、心地よくずっといることが実現していくという考え方です。ぜひ取り入れてみてください。
★ ★ ★
『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
【Amazonで購入する】
【楽天ブックスで購入する】
清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部