大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
「成長」ってなに?「貢献」ってなに?
《A》『あなたに「働く幸せ」をもたらしてくれるもの』
重要なポイントは「働く幸せ」は、あなたの「成長」と「貢献」によってもたらされる、ということです。実は、人は成長すると、それだけで幸せを感じるようにできています。
では「成長」とはなんでしょうか? 「成長」とは、いままで見えていなかったものが見えるようになること(盲点の可視化)、いままでできなかったものができるようになること(不可の可能化)。この2つによって、人は成長を実感するものです。
では、「貢献」とはなんでしょう? 「貢献」とは、相手が求める結果を実現する働きかけをすること、です。自分は頑張っている、と思っていても、相手(上司や同僚、妻や夫、友人など)が求めているものではないことをしてしまうと、的外れな頑張りになってしまう可能性もあります。そのために、まずは「相手がどんな人で、何を求めているのか」これを言語化すること、それを実現するための知識やスキルを学び続けること、が求められます。
この「相手がどんな人で、何を求めているのか」という質問は「絆徳(ばんとく)の中心的な質問」と呼ばれるものですが「絆徳」については、後ほどのギモンに答えていく中で、明らかにしていきます。
ここでのポイントは、この「働く幸せ」は、会社や上司が与えてくれるものではない、ということです。会社に期待するのではなく、自ら「成長」と「貢献」の機会を作っていくことが大切なのです。
そうしないと、いつまでも自己有用感を得られない、仕事の達成感や楽しさを味わえない、という悲しい状況に陥ってしまいます。早い時期に、この点に気が付けると、経験が少ない時期でも「働く幸せ」を実感しやすくなるものです。ぜひ、この「絆徳の中心的な質問」を意識しながら、自ら「成長」と「貢献」の機会を作っていくことを意識してみてください。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部