大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
転職したほうが早いのでは?
《A》『それは本質的な解決にはならない』
職場がツラいです。ならば転職しましょう。自由に生きましょう。
今の時代は働き方が多様化していますから、そんなアドバイスをする人も少なくないと思いますし、そういった情報もあふれています。もちろん、私も選択肢として転職を否定するわけではありませんし、転職が最適解である状況の人もいるかと思います。
しかし、今回のギモンに対する答えは違います。仕事の態度、仕事の意義をしっかり意識できていない場合、そして何よりも自分自身の「ステートマネジメント(状態管理)」のスキルがないままに転職したところで、結局また次の職場でもよくない結果となるのは、目に見える未来です。
どんな仕事であっても、よい時期もあれば、よくない時期もあるものです。
今では世界トップクラスの時価総額となったApple 社も、このまま潰れるのではないか、もう復活できないかもしれないという時期もありました。そのような時に辞めてしまった人と、そこで踏ん張って頑張った人とでは、あとで受け取れる報酬に大きな差が生まれてしまいます。未来を見据えて諦めずに、自分の意識を高めてやり続けることは、現代社会でリターンの大きなスキルとも言えるでしょう。
お金をもらって仕事する以上は「プロフェッショナル」であることは大前提のこと。プロ、というと一流のアスリートをイメージすると分かりやすいと思いますが、彼らは自分のパフォーマンスを高めるために、コンディションの管理を徹底しています。お金をもらっている以上、それが最低限になすべきこと、だからです。自分のステートを管理ができることが高収入の前提です。
自分のステートを高めるスキルについては、後ほどお伝えしますが、転職を考える前に、日々を笑顔で元気に過ごすテクニックを身に着けておくことを心よりおすすめします。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部