インバウンドという言葉が定着し、来日するのが3度目、4度目という外国人観光客も増えてきた。その影響なのか、日本で味わいたいグルメのランキングも変化し、小麦粉によりとろみがついたカレーライスの人気が上昇している。そこでカレーの店の多い都道府県、市区町村を調べてみた。
東京・大阪といった大都市やその周辺など、人口が多い都市がランキングのほとんどを占める中、目立ったのは札幌市と北海道。札幌を代表するグルメであるスープカレーの店が多いのか、人口の割にカレー店が多いという結果に。CoCo壱番屋がたくさんあり、人口も30万人以上多い名古屋市より札幌市のほうが店舗は多く、北海道は東京都の35%ほどの人口にもかかわらず、店舗数は東京都の55%にのぼった。
現在、外国人観光客の北海道における人気スポットはニセコのスキー場だが、日本のカレーブームが定着したら、札幌のカレー店目的で北海道を訪れる人も増えるだろう。
iタウンページの「グルメ・飲食 カレー」掲載の店が多い地域ランキング
米・英・仏・中国・韓国の人に聞いた自国で知られている日本料理 ※29歳以下
日本最大のカレーチェーンで愛知県に本社のあるCoCo壱番屋は、愛知県内だけで163店舗と、千葉県のタウンページに掲載されているカレー店の店数より多い。
カツの上にかけられた中濃ソース、付け合わせのせん切りキャベツが個性的な金沢カレー。そんなカレーの街石川県金沢市は38店舗で第11位と惜しくもベスト10圏外に。
取材・文/渡辺雅史 イラスト/フジノマ
※2024年8月17日現在のデータです。