Data3|他人に近づかれると不快に感じる距離「パーソナルスペース」を知ろう
「パーソナルスペース」は他人に近づかれると不快に感じる空間のことで、文化人類学者のエドワード・T・ホールが提唱した概念。さらに佐藤先生がアメリカ人と日本人男女のパーソナルスペースの違いを研究。その具体的距離は以下の通りだ。
佐藤綾子さんの研究による「日本人のパーソナルスペース」
Data4|都道府県の人口密度が低いほどパーソナルスペースに敏感になる?
パーソナルスペースに敏感な都道府県ランキング
2024 Preply Inc.
人口密度を比較すると、愛知県と千葉県以外は比較的人口密度が低い都道府県が上位に。やはり人口密度が低い県はパーソナルスペースに敏感な傾向があるようだが、人口密度が一番低い北海道は圏外だった。
佐藤綾子さんが教える!トナラーの心理と対策
なぜ女性よりも男性は公共距離が狭いのか? 佐藤先生は人が大勢いる駅の構内で若い女性に1人で立ってもらい、近づいてくる人が女性の何m先で立ち止まるかを計測したところ、男性は女性よりも明らかに近い距離にならないと止まらなかったという。
「女性は男性よりも防衛本能が高い。これは実験の結果でも明らかです。また年齢を重ねると加齢臭があることは知られていますが、実は若い人でも出るんですよ。そういったことも女性が無意識に男性と距離を取る原因につながっています」
男性はまずこの事実を自覚し、適切な距離をとろう。
取材・文/高山 惠 イラスト/フジノマ