三菱自動車工業は、日本・北米・豪州・ニュージーランドで販売しているクロスオーバーSUV「アウトランダー」のプラグインハイブリッドEVモデルである「アウトランダーPHEV」を大幅改良し、欧州市場には2025年春より20か国で順次販売を開始することを発表した。日本では今秋に発売を予定している。
また、PHEVモデルと共にガソリンモデルも大幅改良を予定しており、北米、豪州・ニュージーランドなどへ2025年に投入を予定している。
「洗練」と「上質」をテーマに大幅改良
この「アウトランダーPHEV」は、三菱自動車の電動化技術と四輪制御技術の粋を集め、「威風堂堂」をコンセプトとしたフラッグシップモデルとなる。力強く存在感のある外観デザインとPHEVシステムによる滑らかで力強い動力性能、ツインモーター4WDと四輪制御技術「S-AWC」からなる高い操縦安定性に高い評価を得ている。
今回、これらの好評を得ている部分を踏襲しながら、「洗練」と「上質」をテーマに大幅改良を実施。電動車としての魅力を高めるため、駆動用バッテリーを刷新して欧州仕様では、EV航続距離を80km超(WLTPモード)とし、最高出力も約20%向上させて気持ちのよい加速性能を実現。また、S-AWC制御の最適化やサスペンションの改良とともに新タイヤを採用し、より上質で安定した乗り心地を実現している。
さらにインテリアでは、12.3インチに大型化したスマートフォン連携ナビゲーションや、コネクティッド機能の拡充、シートベンチレーション機能の採用などにより、利便性と快適性を向上させた。加えて、ヤマハと共同開発し、音質へのこだわりを追求したオーディオシステムを搭載するなど機能装備を充実させた。
「アウトランダーPHEV」は、世界初のSUVタイプで4WDのPHEVとして2013年より日本で発売し、欧州、北米、豪州などに展開。「日常ではEV、遠出はハイブリッド」というコンセプトのもと、電動車ならではの力強く滑らかで静かな走り、様々な天候や路面で安心・安全に運転を楽しめる電動SUVとして好評を博してきた。2021年12月にフルモデルチェンジして2代目へと進化し、初代モデルと合わせこれまでに累計37万台以上を販売。SUVタイプで4WDのPHEVとして、世界No.1の販売台数となっている。
関連情報:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/special2024/
構成/土屋嘉久