ローリングストック、意味まで知る人は4人に1人程度!
保存食の賞味期限が近づいたものから消費して、消費した分を補充することで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つ方法のことを「ローリングストック」と言う。「ローリングストック」について、知っているかを回答してもらったところ、「まったく知らない(54.5%)」人は全体の半数以上。
「言葉・意味ともに知っている(27.3%)」人は3割程度となった。また、意味まで知っている人と知らない人について、保存食・飲料水の備蓄状況を比べたところ、ローリングストックを知っている人のほうが圧倒的に、保存食・飲料水を備えているということがわかった。
保存食も日々の食卓で消費すれば、無駄を減らすことができる。現代に合った備蓄方法を知ることで、防災意識の向上と共に、保存食を備えることへのハードルを下げることができるかもしれない。
※グラフの構成比は小数点以下第2位で四捨五入しているため、合計しても100にならない場合がある。
【参考】ローリングストックとは
ローリングストックとは、いつも利用している食品や日用品で、非常時にも利用できるものを少し多めに備蓄(ストック)する方法のこと。調味料やトイレットペーパーを予備として多めに買っておくこととは別ものであり、非常用の乾パンや賞味期限が年単位の缶詰といった、“非常食”を備蓄しておくこととも異なる。
あくまで、“日常的”に利用している食品や日用品を、非常時にも乗り切れる分だけ常にストックしておき、それを生活の中で消費し、消費した分だけ買い足していくことであるため、より手軽で無駄がない方法を指す。
■ローリングストックの一般的なメリット
メリット.1 食品の量や賞味期限が自然に把握でき管理が楽。
一般的な非常食では、買ったはいいものの賞味期限まで全く触れずにいつの間にか切れていたということが起こりやすいが、定期的に新しいものと入れ替えることで賞味期限が更新され、食品ロスを軽減できる。
メリット.2 災害時でも普段の食事に近い食品が食べられる。
日頃からスーパーで買っている慣れ親しんだ食材をストックしておけるため、非常時でもいつもの食事に近いものが食べられるというのは安心できるポイント。
メリット.3 お財布に優しく、手軽にできる。
賞味期限が年単位のものや非常食は金額的にも割高になり、わざわざ災害のために買うという心理的負担もあるが、日頃から使えるものであれば無駄もなく、お財布にも優しい。
<調査概要>
・調査方法:WEBアンケート調査
・調査テーマ:防災に関する調査
・調査対象者:全国の20~70代男女 計1000名
・調査期間:2024年7月2日~5日
・調査主体:中部/電力ミライズ株式会社
・調査機関:株式会社ネオマーケティング
出典:中部電力ミライズ株式会社
構成/こじへい