老若男女問わず、誰もがケータイを一台は持つ時代になって久しい。では、仕事用とプライベート用、通話用とゲーム&動画視聴用といった具合に、2台持ちしているユーザーはどれくらいいるのだろうか?
NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所はこのほど、15~79歳男女6440名を対象とした「ケータイ2台持ちに関する実態調査」を行い、同調査結果とまとめたレポートを発表した。
1. 携帯電話の2台以上所有者の割合はここ12年で微増だが、大きな変化はない
2台以上、通信回線の契約のある携帯電話※1を所有している人の割合の推移は、図1となる。2012年は2台以上所有している人の割合は1割程度で、2024年は14%と、微増している。全体的には大きな変化はない。
(※1 通信回線の契約のある、ご自身が自分で使っている携帯電話)
図1. 2台以上所有者の割合の推移
母数:携帯電話所有者
2. 2台以上所有者 所有者数は男性が多いが、所有率では10代女性が高い
図2は2台以上持っている人の性年代別の内訳だ。全体的には男性のほうが所有者は多く、中でも男性40~60代がそれぞれ1割を超え、多い結果となっていた。
図3は、各性年代の中で、2台以上持っている人の割合を出した「2台以上所有率」だ。ここでは、10代女性は2台以上持っている割合が他の性年代と比較して高く、2割を超えていた。
図2. 2台以上持っている人の内訳(性年代)
母数:2台以上所有者
図3. 2台以上の所有率(性年代別)
母数:携帯電話所有者
3. 2台持ちの内訳 フィーチャーフォン2台→スマホ+スマホ、スマホ+タブレットに変化
2台以上所有者の割合は図1のとおり大きく変化はしていないが、所有している端末の組み合わせは変化している。
2012年では、表1赤枠のとおりフィーチャーフォン+フィーチャーフォンが38%と最も高くなっており、続いてフィーチャーフォン+スマホが32%(Androidスマホ, iPhone合算)、フィーチャーフォン+データ通信機器が11%、合計で81%となっていた。2024年では、表2赤枠のとおり、スマホ+スマホ、スマホ+タブレットが高い組み合わせになっており、赤枠部分で約9割となっていた。
スマホ+スマホの組み合わせでは、Android、iPhone共に、それぞれ1台目、2台目共に同じ種類のスマホを所有しているケースが多くなっていた。
表1. 2012年の1台目と2台目の組み合わせの割合
N=254(その他、わからないを除く)
緑が濃いセル:%が高い
※USBドングル、モバイルルータ、など
表2. 2024年の1台目と2台目の組み合わせの割合
N=779(その他、わからないを除く)
緑が濃いセル:%が高い
※USBドングル、モバイルルータ、など