今後の需要増加を想定し生産能力を増強
この『iD』シリーズが2025年1月にモデルチェンジされる。「iDシリーズはこれまで、細かいことにこだわって1つずつ施工性が向上する変更を実施してきました」とエレクトリックワークス社ライティング事業部プロフェッショナルライティングビジネスユニット ビジネスユニット長の熊澤龍也氏は話すが、今回のモデルチェンジも施工性向上の観点からライトバーの形状変更や軽量化などを実施。梱包ラベルの視認性を高め明るさタイプや色温度表示を判別しやすくするといった変更も行なう。
このほか、生産する新潟工場(新潟県燕市)に構築した再生樹脂・再生鉄の活用スキームを生かしエンドカバーに再生樹脂、電源カバーに再生鉄を使用。工場で発生する廃材の活用比率を高める取り組みを始めることにした。サーキュラエコノミーの観点から、今後は生産から使用、廃棄までの環境負荷低減を目指すという。
新潟工場では『iD』シリーズの生産能力を増強し、今後想定されるLED照明の需要増加に対応していく。なお、これまで蛍光ランプを製造してきたパナソニックライティングデバイス(大阪府高槻市)は今後、蛍光ランプ事業の技術を生かして開発された蛍光体デバイスやタングステン極細線の製造などを行なっていく。
取材・文/大沢裕司