日産『アリア NISMO』
エンジンルーム『アリア』はフロントボンネット下にはモーターが格納されており、収納スペースはない。写真を見ると構造がシンプルなことがわかる。
運転席と各種装備大型ディスプレイのインターフェースはノーマル仕様と同じだがメーター内の表示はNISMO仕様。ハンドルもスポーツ仕様のデザイン。
シートスペーススエード調表皮の専用シートは体をしっかり支える形状。シートの調整は手動で行なう。コンソール先端にある塊はATのシフトノブ。
ラゲージスペース後輪の出っ張りも少なく、床面からトノカバーまでの高さも500mm近くあるが充電ケーブルをしまう床下収納スペースはない。
【 ココがポイント!】力強いレスポンスと伸びのある加速を発揮するNISMOモードドライブモードはSNOW/ECO/STANDARDのほかにNISMOモードが選べる。ベースモデルに加速チューニングを施しており、レスポンスを最大限に向上させている。
【 ココがポイント!】ミシュランのEV専用高性能タイヤを装着シャーシを構成する各部品にもNISMOがチューンを施しており、4輪駆動での制御もチューンされている。タイヤも専用開発のミシュラン『パイロットスポーツEV』を装着。
スポーツ志向なら『IONIQ 5 N』
上質感も求めるなら『アリア NISMO』
ヒョンデ『IONIQ 5 N』
運転性能〈19点〉
『IONIQ 5』のチューニングモデルはこれまでのスポーツEVとは違い、まさにレーシングカーレプリカ。
デザイン〈19点〉
平面と直線を生かしたスタイリングは個性的。室内のデザインも細かい部分までこだわりがつまっている。
装備の充実度〈19点〉
ウインカーレバーもコラムの右側にあったり、日本のドライバーが運転しても違和感がないよう配慮されている。
居住性〈19点〉
全高1625mmでスタイリングが直線的かつフラットなので居住空間にムダがない。エキゾースト音の選択も楽しい。
爽快感〈19点〉
EVなのにエンジン音や変速音を演出しエンジン回転計まで用意。EVスポーツカーの常識を超えている。
【評価点数】95点
日産『アリア NISMO』
運転性能〈18点〉
NISMOモードを選ぶと少しだけサーキットモードになるが、やや物足りなさを感じる。上質感はある。
デザイン〈18点〉
ノーマル車と全く別物になることもなく、シリーズの最上級モデルを意識しながらラグジュアリーを追求。
装備の充実度〈19点〉
スポーツテイストを意識させるためにNISMOのエンブレムを多用しているが、もう少し工夫があってもいい。
居住性〈19点〉
前席のサイドスルーや後席の広さは快適でインテリアの上質感もある。乗り心地もメリハリがあって楽しい。
爽快感〈18点〉
スポーツモデルといっても日産車の常識からはみ出ることはない。バランスのとれたチューンは大人志向。
【評価点数】92点
文/石川真禧照 撮影/望月浩彦
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2024年8月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。