プリントが貼りやすいガイド入りのA4ノート
日本ノート『Tree’s プラスメモリ罫A4サイズノート』
各385円
方眼罫と横罫ノートをイイトコどりした人気シリーズの新作。行の中心に+、横線にメモリ、縦線に点線を配し、書きやすさを追求。さらに余白にサイズ別のプリント貼り付けガイドを追加。資料を活用しやすくなった。
デジタル化で減少傾向のノート市場で売れ行き堅調
〝もっと書きやすい〟〝もっとまとめやすい〟をコンセプトに開発し、中高生の間でヒットしている日本ノート『Tree’sプラスメモリ罫ノート』。新作のA4サイズは〝もっと整理しやすい〟をテーマに、授業で使うプリントが貼りやすくなる新機能を追加した。
マーケティング本部の宮脇あや子さんは、本商品の開発におよそ6か月かかったと話す。
「中高生のノートの使用実態を調べたところ、配布されるプリントが多いことがわかりました。〝書くこと〟と〝貼ること〟を両立できるノートがあれば便利ではないかと考えたのです。既存のノートとの違いは2つ。1つは表紙に紙を貼ったようなあしらいを施したこと。そして筆記部の用紙にA4、B4、B5サイズの貼り付けガイドを配置したことです」
〝プリントの貼りやすいノート〟というのは、これまでになかった新しい価値である。その機能を言葉ではなく、直感で伝える数々の工夫が新たなヒット文具を生んだ。
ガラスに描けて消せる天然ワックスの絵具
日本理化学工業『キットパス バイ アーティスト(エクル)』
各715円
一般的なパラフィンフワックスではなく、米ぬか由来の安全なライスワックスで固めた絵具。2024年に『キットパス エクル(12色)』から現在の3種各6色展開へ刷新。「第33回 日本文具大賞2024」グランプリ受賞製品。
『日本文具大賞』グランプリ受賞で業界内外から大注目
ガラスや雨傘に描けるのに水で簡単に消せる魔法の絵具をご存じだろうか。日本理化学工業の『キットパス』だ。見た目はクレヨンだが、2022年に刷新。主原料をライスワックスへ変更した。
「パラフィンを使わないクレヨンは珍しくありません。ただ、水に溶けて、描き心地がやわらかく、すぐに折れないなどの特徴を維持するために、様々な原材料の組み合わせをテストしました」と商品企画の齋藤林太さんは語る。
本品が評価される理由は、ダイバーシティーを後押しする試みにある。その1つが、藤沢育成会アートスペース〝エクル〟のアーティストが『キットパス』で創作した作品を採用したパッケージだ。
「絵を描くことは、人間にとって本当に大事なこと。障がいを持ったアーティストの作品を採用することで、すべての人に自己表現する喜びや楽しさがあることを伝えつづけていきたいと思います」
同社は販売金額の一部をアーティストへ還元する活動も実施する。
取材・文/金山 靖、渡辺和博
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2024年8月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。