2024年6月の家計調査(※1)によると、2人以上の世帯が消費に使った金額は、物価の変動を除いた実質で前の年の同じ月より1.4%減少しており、物価高などを背景にした消費者の節約志向が続いている。
一方、実収入は前の年の同じ月より3.1%増加しており、夫婦共働きが当たり前となった現代において、パワーカップル世帯も年々増加傾向(※2)にあるようだ。
リノベるは、高騰する住宅市場でも存在感を高めるパワーカップルの購買行動に注目し、配偶者との世帯年収が1,400万円以上の男女108名に、パワーカップルの支出に関する意識調査を実施した。
8割超のパワーカップルが物価高騰で家計に影響あり!支出を見直しつつも半数が高額商材を購入予定
「Q1.最近の物価高騰があなたの家計にどの程度影響していますか。」(n=108)と質問したところ、「非常に影響がある」が47.2%、「やや影響がある」が35.2%という結果に。
Q1で「非常に影響がある」「やや影響がある」と回答した人に、「Q2.物価高騰により、支出の見直しをしている、または見直しを予定している項目を教えてください。(上位3つ)」(n=89)と質問したところ、「食料品」が61.8%、「外食費」が46.1%、「日用品」が25.8%という回答が寄せられた。
「Q3.物価高騰が続く中で、高額なモノやサービスを購入する予定はありますか。」(n=108)と質問したところ、「はい」が50.0%、「予定はないが、検討している」が13.9%という回答となった。
「Q4.物価高騰が続く中で、購入・利用する高額のモノやサービスを選ぶときに、魅力に感じることを教えてください。(上位3つ)」(n=108)と質問したところ、「自分の価値観に合うもの」が63.0%、「合理的で効率的なもの」が47.2%、「SDGsや環境に配慮しているもの」が24.1%。
高額なモノ・サービスの選定基準は、「トレンドなもの、話題性が高いもの」や「知名度が高い、ブランドのもの」よりも、「自分の価値観に合うもの」や「合理的で効率的なもの」が選ばれているようだ。
約7割が現在の住まいに「不満あり」、解消には「資金的な余裕」「検討時間」「相談相手」が必要
「Q5.あなたは、現在お住まいの住宅に不満はありますか。」(n=108)と質問したところ、「非常にある」が33.3%、「ややある」が35.2%となった。
Q5で「非常にある」「ややある」と回答した方に、「Q6.何に不満がありますか。(複数回答)」(n=74)と質問したところ、「間取り、レイアウトの使い勝手が悪い」が47.3%、「部屋数が足りない」が45.9%、「収納量が足りない」が44.6%という回答となり、間取りに起因する悩みが多いことが判明。
Q5で「非常にある」「ややある」と回答した方に、「Q7.以下のうち、何があると不満を解消できそうだと思いますか。(複数回答)」(n=74)と質問したところ、「資金的な余裕」が48.6%、「じっくり検討できる時間」が45.9%、「知見があり、信頼できる相談相手」が43.2%という結果に。
まとめ
パワーカップルは物価高騰の中でも、半数が高額なモノ・サービスを購入する予定があり、高額なモノ・サービスを選ぶ際には、トレンドや知名度より、合理的で価値観に合うものかどうかを重視していることが判明。
住まいについてはパワーカップルの7割が今の住まいに不満があり、その中でも多いのが「間取り」に起因する悩みであった。
解消には資金的な余裕、時間、相談相手が必要という回答が多く、予算内でタイパ良く住宅購入の相談ができるソリューションが求められているようだ。
調査概要
調査名:パワーカップルの支出に関する意識調査
調査方法:webアンケート方式
調査対象:全国にお住まいの、配偶者との世帯年収が1,400万円以上の男女
有効サンプル数:108名
調査実施日:2024年8月5日(月)~8月7日(水)
調査主体:リノベる株式会社
※出典「リノベる調べ」
※1 総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯)2024年(令和6年)6月分」(2024/8/6)
※2 ニッセイ基礎研究所「パワーカップル世帯の動向(1)-コロナ禍でも引き続き増加傾向、子育て世帯が約6割」(2023/7/13)
関連情報
https://www.renoveru.jp/report/202409
構成/Ara