総務省の調査によると、1980年から昨年までの直近40年間で、共働き世帯は専業主婦世帯を逆転し、2倍近くにまで増加している。
参考:https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0212.html
そんな現代の家庭のスタンダードともいえる「共働き世帯」において、家庭の家事を夫婦でどのように分担していくべきなのだろうか。
そこで『リンナイ』は、共働き夫婦の男女1,000名を対象「家事分担」に関する調査を実施したので、注目のポイントをピックアップしてお伝えしよう。
共働き夫婦の家事分担は妻7割・夫3割が最多
「家事分担」に関する調査を実施したところ、共働き夫婦の家事分担割合は妻7割・夫3割が最多で、依然として妻の負担割合が大きいことが分かった。
またパートナーの家事に不満があるかについての調査では、回答者の6割(59%)、男女別では女性の7割(72%)が不満を抱えているようだ。中でも、家事は手伝うものだと認識している男性に対して不満を抱えている女性が多くいることが判明。
理想の家事分担割合として妻5割・夫5割と回答している人が最も多い一方で、今後家事分担を増やす意向がある男性は3割にとどまり、家事をすべきだと認識していながらも、自分の負担を増やしたくないという本音も見え隠れする結果となった。
パートナーとどう分担すべきか分からないという人も多いという調査結果を踏まえ、知的家事プロデューサーの本間朝子先生に、家事シェアにおけるポイントについて伺った。
知的家事プロデューサー 本間先生監修家事シェア満足度チェックテスト
知的家事プロデューサーの本間先生に、夫婦の家事分担の満足度をチェックする「家事シェア満足度チェックテスト」を作成してもらった。
1. 家事は家族で支え合ってするものだと思う
2. 夫婦で家事シェアについて話し合っている
3. 現在の夫婦の家事のバランスはちょうど良いと思う
4. お互いの働き方やスケジュールに合わせて家事を調整している
5. 散らかしたものはそれぞれ本人が片づけている
6. どちらかが指示を出さなくても、お互いに進んで家事をしている
7. お互いの家事の得意・不得意を理解し合っている
8. 家事が思うようにできなくてもお互いに責めない
9. 家事が思うようにできない時は臨機応変にサポートし合っている
10. 家事がラクにできる方法や便利な家事アイテムの情報を夫婦で伝え合っている
■チェックの数:結果
9個以上:家事シェアマスター
4~8個:家事シェア見習い
0~3個:家事シェア初心者
本間先生監修!正解のない家事分担における家事シェアのポイント
1.定期的に話し合う場を持つ
家事の分担には、労働状況や健康状態、家事スキルなど多くの要因が影響します。そのため、唯一の「正解」は存在しません。
だからこそ話し合いをしながら、最適なバランスを見つけていくことが大切です。また、話し合いは定期的に行い、その時々に応じた解決策を探ることが必要です。
2.当事者意識を育てる
妻が家事分担に不満を感じる大きな原因の一つは、夫の「当事者意識の薄さ」です。妻は夫に家事の「手伝い」ではなく、当事者意識を持って家事をして欲しいと思っています。
そのためには、「指示を待たずに自ら動く」「最後まで責任を持って行う」ことが求められます。また、妻側も夫に細かい指示を出すのではなく、家事全体を任せて、必要最低限のこと以外は口を出さないことで、夫の当事者意識が育ちやすくなります。
3. 隠れ家事を共有する
家事には、目立たない「隠れ家事」が多く存在します。これらは家事全体を把握している妻が気づきやすい部分ですが、ひとつひとつは小さくても積み重なると大きな負担になります。
そのため、夫婦で分担していくことが必要です。例えば、隠れ家事をリストアップし、何をどのように分担するのかを明確にすることで、家事の偏りを防ぐことができます。
調査概要
調査名:熱と暮らし通信 家事分担に関する意識調査
調査時期:2024年7月23日~2024年7月26日
調査方法:インターネット調査
対象者:全国20~50代既婚男女計1,000名、性年代均等、フルタイム勤務
※リンナイ調べ
関連情報
https://www.rinnai.co.jp/releases/2024/0830/index_2.html
構成/Ara