小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

約25%の患者が再手術になる腎臓結石の「残存破片」、新たに発見された排出の手段とは?

2024.10.08

腎臓結石患者の25%が残存破片の除去に再手術が必要

腎臓結石は外科的に除去しても半数の患者で小さな破片が腎臓に残ってしまう。こうした患者の約25%では、5年以内に、大きくなった破片を除去する再手術が必要になる。

しかし、このような残存破片に対しては、超音波により結石を移動させて体内から排出できる可能性のあることが、新たな研究で明らかになった。このような超音波を用いた処置を受けた患者での再発リスクは、受けなかった患者よりも70%低いことが示されたという。米ワシントン大学医学部の泌尿器科医であるJonathan Harper氏らによるこの研究の詳細は、「The Journal of Urology」に8月14日掲載された。

この研究では、5mm以下の残存結石を持つ成人を、超音波の振動を利用して結石を移動させる治療(超音波推進〔ultrasonic propulsion〕)を受ける群(超音波推進群、40人)と対照群(42人)にランダムに割り付け、5年間での腎臓結石の再発率を比較した。腎臓結石の再発は、結石の成長、結石に関連した緊急診療または手術とした。超音波推進では、患者が覚醒している状態で、医師が超音波プローブを使って破片を尿管(腎臓から膀胱へ尿を運ぶ管)に近付けた。研究グループによると、破片は尿管に近づくと自然に排出される可能性が高いのだという。

その結果、5年間での再発までの平均時間は、超音波推進群で1,530±92日、対照群で1,009±118日であり、前者の方が52%長いことが示された。また、再発したのは治療群では40人中8人、対照群では42人中21人で、超音波推進群での再発リスクは対照群に比べて70%低かった(ハザード比0.30、95%信頼区間0.13~0.68)。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年10月16日(水) 発売

DIME最新号は「感性を磨くホテル50」、オフィスで映えるスニーカー特集も!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。