若年女性の前糖尿病を無視する危険性
この結果を基に、論文の筆頭著者であるMcCarthy氏は、「若年女性の前糖尿病を無視すると、妊娠有害転帰を回避するための機会を逃してしまうことになる」と警鐘を鳴らしている。
また同氏らの研究チームは、より具体的に、「若年女性に対して採血検査を行い、前糖尿病の兆候を見つけ出すことが、彼女たちが後年、妊娠した際に起こり得る問題から、彼女たちを守ることにつながるのではないか」と、妊娠前の女性を対象とするスクリーニングの必要性を述べている。
なお、前糖尿病をHbA1c5.7~6.5%、または、経口ブドウ糖負荷試験の空腹時血糖値が100~125mg/dLもしくは負荷2時間後血糖値が140~199mg/dLに該当する場合として定義すると、米国の12~19歳の若年層における前糖尿病の有病率は、1999~2018年の間に約2倍へと増加し、現在ではほぼ3人に1人が該当する可能性のあることが、研究背景として記されている。(HealthDay News 2024年9月24日)
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(参考情報)
Abstract/Full Text
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2823903
構成/DIME編集部
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