環境負荷などの観点から世界的に問題となっているフードロス。各家庭での食べ残しや期限切れによる廃棄が発生要因とされているが、実際のところ、フードロスを普段の生活の中で意識している消費者はいったい、どれくらいいるのだろうか?
mitorizはこのほど、消費者購買行動データサービス「Point of Buy(以下、POB)」の会員3,002人に「フードロスに関する調査」を実施し、その結果を発表した。
「フードロス」を意識している消費者は2023年調査から微増、年代が上がるほど意識している傾向が強い
普段の生活において「フードロス」を意識しているかを調査したところ、「意識している(35.6%)」「少し意識している(43.2%)」を合わせて78.8%が意識していると回答しており、2023年の調査から0.7Ptと僅かにだが増加している。年代別では50代以上から80%を超えており、年代が上がるほど「フードロス」強く意識している傾向がある(図表1)。
90%に迫る人が「賞味期限・消費期限」を気にするも、期限切れで即処分する人はわずか4.4%
「賞味期限・消費期限を気にしているか」を尋ねたところ「常に気にする(46.6%)」が最も多く「商品によっては気にする(41.4%)」と合わせて88.0%が「気にする」という結果となった。一方「期限が切れ食品の扱い」については、「気にせず食べている(28.0%)」「ものによっては気にせず食べている(67.7%)」が合わせて95.7%となった。いずれも2023年の調査と大きく変わらない結果となった(図表2)。
常に計画的に食品を購入する人は32.0%、冷蔵庫の古い食材を意識して優先的に使う人は58.1%
「食品を計画的に購入しているか」を調査したところ「常に計画を立て購入している(32.0%)」は3割超となった。最も多かったのは「時々計画するが、余分に買ってしまうことがある(42.6%)」だったが、合わせて74.6%の人が、計画的に食品を購入し、無駄を減らせるように意識していることがわかる。
「冷蔵庫の中を整理しての古い食材の優先消費」については「常に意識している(58.1%)」が6割に迫り最も多い結果となった。「時々意識している(32.2%)」と合わせて9割を超えており、大多数の人が冷蔵庫の中を整理し、食材を無駄にしないことを心掛けている様子がうかがえる(図表3)。
「てまえどり」の実践は2023年から1.2Pt増の69.6%!若い年代ほど常に実践している傾向あり
購入してすぐに食べる場合に商品棚の手前にある商品の購入を推奨する「てまえどり」の実践については、「常に実践している(16.6%)」「商品によっては実践している(53.0%)」が合わせて69.6%となり、2023年調査の68.4%から1.2Pt上昇している。
「聞いたことがない(4.1%)」も2023年の6.1%から2.0Pt減少しており「てまえどり」という言葉の認知が高まっている様子がうかがえる。また、年代別に見ると「常に実践している」という回答は若い年代ほど割合が高いという興味深い傾向が見られる(図表4)。
食品の期限切れの許容範囲は「2~3日まで」が5.5Pt減少し、全体的に許容範囲が広がっている傾向あり
「食品の期限切れに対する許容範囲」については「2~3日まで(40.2%)」が最も多い結果となったが、2023年からは5.5Pt減少している。一方で「1週間まで(34.2%)」が3.0Pt、また「半月まで(8.0%)」が2.5Pt、2023年から上昇しており、全体的に1週間から2~3か月までの許容範囲が2023年と比べて増加している。「半年まで(1.3%)」および「半年以上でも気にならない(5.9%)」は2023年と比べて僅かに減少したが、全体としては期限切れに対する許容範囲が広がっている傾向がみられる(図表5)。