ハハハでもなく、フフフでもなく、ムフッ。そんな笑い声が聞こえてきそうなモノづくりを発信するプロダクト開発チーム・専業ムフが、「月刊ムフ」と題して〝ありそうでなかった変な商品〟を月に1回、妄想してお届け。
企業によるコラボや、実際の商品化の検討も大歓迎。「これは!」というプロダクトを見つけたら、専業ムフまでお問い合わせを。
【月刊ムフ10月号】働くろくろ首
現代社会に生きるみなさん、日々のお仕事ご苦労様です。
「で、それは何の役に立つんですか?」と、何かと効率を求める世の中。
息苦しいとも言えるこんな現代に適応することで生き残ってきた妖怪がいます。それがろくろ首。
日本の妖怪、「ろくろ首」。
彼女たちは長い首を武器に、実はさまざまな場所で働いているんです。
たとえば掃除機。何か人のためにできることはないかと探していた時に、人間の家で自分と似た姿を見つけて擬態したのが始まりと言われています。
長い首を自由に動かして口からゴミを集めていく綺麗好きのろくろ首です。
掃除機として働くろくろ首
旧式日本バージョン
こちらの彼女は郊外に住む一人暮らしのおじいさんのお宅で三十年選手の頼れる家電として活躍しています。もともと日本出身の妖怪なので畳の掃除は得意です。
流行りのデザイン家電風
スペック重視のブランドものもあります。見た目にも現代的なスタイルで、見えないホコリまで力強く吸引します。
掃除機だけではなく、ろくろ首が役に立つ場面はまだまだあります。
肌寒くなってきたら、長い首がマフラーになりますよ。
まさに人肌であなたの首元を温めます。自分の体温を惜しみなく分けてくれる献身的なろくろ首です。
バスタオルや布団を洗って、干す場所がたりない場面。そんな時だって、ろくろ首の出番です。伸縮可能なことは便利グッズの重大要素ですよね。
晴れた日には、ゴールテープの役だってやります。なんてったって、子どもたちの笑顔が見たいから。
人好きの妖怪、ろくろ首には何か人間の役に立ちたいと願う健気な性質があるようです。あなたもどこかで、そんな働くろくろ首に出会えるかもしれません。
今月のNGカット
ろくろ首カフェの看板メニュー「ろくろ首カップケーキ」
女子ウケ間違いなし。商売っ気も身につけたタイプのろくろ首もいるようです。
専業ムフとは?
ハハハでもなく、フフフでもなく、ムフッ。専業ムフは、思わずムフッと笑っちゃうモノづくりを行うプロダクト開発チーム。暮らしにムフッがあると、毎日がもっと楽しく、ドキドキするものに変わるはず。“なくてもいいけど、あると楽しい”をお届けします。
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