日本でもじわじわと人気上昇中
電鍋は2015年に日本に上陸し、日本でも販売されている。関東なら「誠品生活日本橋店」「台湾茶藝館-狐月庵」、関西なら「あべのハルカス近鉄本店」に実店舗がある。また、TATUNG大同公式オンラインショップ、楽天市場、Amazon、Yahoo!などのネットストアでも販売されている。Facebook上には「大同電鍋愛好会in日本」というグループが作られており、愛好者たちが日々「成果品」をアップするなど、じわじわと人気が高まっている。
日本における共働き世帯は2023年で1206万世帯となり、専業主婦世帯のおよそ3倍となった。共働き世帯において、家事・育児タスクは日々山積していることだろう。そんな中、「水の量を調節してスイッチを入れることで、たいていの調理ができてしまう」「火を使わなくてよいから子供でも操作ができる」「スイッチをオンにして待てば、非常に高いクオリティでテイクアウト品の温め直しができる」など、かゆいところに手が届く条件を見事に兼ね備えている電鍋は、共働き世帯の救世主になるかもしれない。ネット上や口コミなどでじわじわと話題になっている電鍋の今後の快進撃に期待したい。
文/市川美奈子
台湾在住ライター。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。台湾の文化や風習から生まれたモノやコトが大好き。自宅にある電鍋はメタリックブルーのステンレス製。