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記録的な夏の暑さは来春の花粉飛散量にどう影響する?

2024.10.05

広範囲で記録的な暑さに見舞われた今年の夏。この連日続いた酷暑は、来年春における花粉の飛散量にどのような影響を及ぼすのだろうか?

ウェザーニューズはこのほど、2025年春の花粉シーズンに向けて「第一回花粉飛散傾向」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)を発表した。

飛散量:西・東日本で平年を上回る予想、西日本は過去10年で最多に匹敵する大量飛散のおそれ

2025年春の花粉飛散量は、西日本や北陸、関東北部で2024年を大きく上回り、北日本では下回る地域が多い予想だ。西日本では2024年の飛散量が非常に少なかったため、2024年比で800%を超える地域も出てくる見込みで、過去10年で最も多いか、それに匹敵する飛散量になる予想だ。

一方、東北北部や北海道では2024年の飛散量が多かったため、2024年比で50%を下回る地域がある予想だ。関東南部や甲信、東海の一部では2024年並の飛散量と予想している。全国平均では2024年比167%となる予想だ。

平年(2015~2024年の平均飛散量)と比べると、西日本・東日本では平年を上回る地域が多く、特に西日本では200%を超える地域もある。北日本は平年並の地域が多い予想だ。全国平均では平年比166%となる予想だ。

飛散量予想の根拠:2024年夏の天候と年ごとの増減傾向

花粉の飛散量予想は、主に前年の夏の天候と年ごとの飛散量の増減傾向を基に算出している。2025年の飛散量予想の背景は以下の通りだ。

■広範囲で多照かつ記録的な暑さで、雄花の生長に適した夏

前年の夏に十分な日照があり気温が上がるほど光合成が盛んになり、花粉の発生源となる雄花の生長が促される傾向がある。

2024年の夏は日本付近で高気圧の勢力が強まる日が多くなったことで、広範囲で平年より日照時間が多く、全国的に気温はかなり高くなった。ただ、北日本の日本海側では7月から8月上旬にかけて低気圧や前線の影響を受ける日が多く、日照時間が平年をやや下回る地域があった。2024年夏の天候は、西日本や東日本、北日本の太平洋側では雄花の生長には非常に適した天候となり、北日本日本海側でも平年並の生長が見込まれる天候だったとみている。

■西日本や北陸、関東北部で「表年」、北海道や東北北部で「裏年」傾向

花粉の飛散量は周期的に増減し、花粉の飛散が多い年と少ない年が交互に訪れる傾向がある。飛散量が多い年を「表年」、少ない年を「裏年」と呼ぶ。エリアによって増減の周期は異なり、「表年」「裏年」も異なる。夏の天候等の影響で「表年」「裏年」の区別が不明確になる年もある。

2024年は西日本や北陸、関東北部で飛散量が前年よりも少なくなったため、2025年は飛散量が増える「表年」になると予想している。特に減少幅が大きかった西日本では2025年は「表年」の傾向が強く表れるとみている。

一方、北海道や東北北部は2024年の飛散量が前年・平年よりも多くなったため、2025年は「裏年」の傾向が強くなり、飛散量が減る見込み。関東南部や東海の2024年の飛散量は天候の影響を受けて表年・裏年が明確には現れなかった。そのため、2025年も表年・裏年の影響は小さいとみている。

出典:株式会社ウェザーニューズ

構成/こじへい

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