旅行先として人気を集めるアジアの国々。にぎやかな市場や美しい寺院など異文化に触れる楽しさがある一方、言語・文化の違いからコミュニケーションがうまく取れるか不安に感じる旅行客も多いことだろう。
では、日本含むアジア各国における主要都市の中で、もっとも旅行客にフレンドリーな場所はいったいどこだろうか?
オンライン語学学習プラットフォーム・Preplyはこのほど、アジアの中で最もフレンドリーな都市を調査した結果を発表した。
本調査では、「再訪問率」「旅行客の受け入れ体制」「多様性の受容度」「安全性」「英語が使えるか」「海外の人に対しての人々のフレンドリーさ」という6つの項目からスコアを出し、最もフレンドリーな都市を明らかにしている。
東京が11位、大阪が17位、京都が19位と日本の複数都市がトップ20にランクイン
日本からは、観光地として広く知られている東京・大阪・京都の3都市がトップ20にランクインした。東京は旅行客の再訪問率が高く、安全性も76.01点で、大阪・京都よりも順位が高い結果となった。
大阪は様々な観点で比較的ハイスコアを得ており、海外旅行客へのフレンドリーさという点で京都をリードした。京都は安全面が85.6点と突出して高く、繁華街よりもお寺や閑静な街並みがメインの観光スポットになっていると考えられる。
3都市とも英語の評価においては457点であり、500点を超えている都市が多いトップ10と比較すると、まだまだ伸び代があるようだ。今後、海外旅行客が増えていき、観光業がもっと活発になると、英語のスコアも伸びていく可能性が考えられる。
アジアで最もフレンドリーな都市は台北(台湾)
今回の調査では、台湾の首都である台北がアジアで最もフレンドリーな都市となった。
台北は、最も多様性の受容度が高い都市(66点)であり、異国文化を持つ海外からの訪問者を歓迎する環境にあるようだ。それだけでなく、台北は外国人に対するフレンドリー度も高く、5点満点中5点と満点を獲得している。また、安全性においても100点満点中84.55点を獲得し、今回の調査対象となったアジアの都市の中で2番目に高いスコアを獲得した。
シンガポールはアジアで2番目にフレンドリーな都市
2位にランクインしたのは、マーライオンがシンボルであるシンガポールだ。
注目すべきは、シンガポールが調査対象の全都市の中で英語能力が最も高いことだ(631点)。人口の約半数が自宅で英語を話しているほど、英語が広く使用されているため、現地人とのコミュニケーションが比較的容易であることも魅力のひとつになっている。
シンガポールは訪れるべき美しい場所が数多くあり、海外旅行客の再訪率は14%と高く、さらに訪問客受け入れ率も200点満点中164点と高く評価されている。
ちなみにシンガポールには、英語、マレー語、中国語、タミル語の4つの公用語があり、人口の約30%が中国語を話し、9%がタミル語を話す。
<調査方法>
「再訪問率」「旅行客の受け入れ体制」「多様性の受容度」「安全性」「英語が使えるか」「海外の人に対しての人々のフレンドリーさ」の各指標をPreplyが以下の情報元から独自に調査。
再訪問率:nomads.com/
旅行客の受け入れ体制:www.passportindex.org/byWelcomingRank.php
多様性の受容度:equaldex.com/
安全性:numbeo.com/quality-of-life/
英語が使えるか:ef.co.uk/
海外の人に対しての人々のフレンドリーさ:nomads.com/
出典:オンライン英会話レッスンPreply(プレプリー)調べ
構成/こじへい