裏表の概念を超えたキーボード、そのココロは「うらない(=非売品)キーボード」
GoogleのGboard は、優れた変換性能にくわえて、好きな写真を背景にできるテーマ機能、音声入力や翻訳機能などの便利な機能をそなえたキーボード アプリだ。
Gboardを開発するチームは、いつでもどこでも思いどおりの文字入力を提供すべく、日々開発に励んでいるという。実際、彼らは、ユニークな文字入力環境を実現するために、これまでにもさまざまなキーボードやデバイスを提案してきた。
そして2024年もこれまでのキーボードと同様に、実際にユーザーが作れる DIY キーボードが紹介された。それが、Gboard両面バージョンだ。
開発チームによれば、「我々はキーボードには片面にしかキーがついていないことに気づいてしまいました」という。
キーボードはひっくり返すとまったくキー入力ができなくなってしまう。この大きな問題を解決しようと頭をひねった結果、たどり着いたのが、今回のキーボードだ。
Gboard 両面バージョンは、裏表の概念を超えたキーボード。両端をねじって接続することで、ひとひねりあるキーボードが完成した。
これまではキーボードをしっかり前に置いて使う必要があったが、このキーボードなら大丈夫。フロントエンド開発にも最適だ。
これまではキーボードをうっかり裏返してしまって使えず、困ったこともあったが、このキーボードなら問題なしだ。
今後は、一行にしたフープバージョン、洗髪時に便利な防水バージョン、輪をかけてひねりをくわえた二重らせんバージョンなどの、さまざまなデザインをたえまなく検討していくという。
今回の発表に際して、開発チームでは次のようにコメントしている。
「これまでの私たちは『キーボード』の『キー』や『ボー』の部分に焦点をあてた開発を続けてきました。今回はどーしようかなと考えた上で、ひとひねりくわえることにしました。
くわしくは、特設ウェブサイト g.co/double-sided(https://landing.google.co.jp/double-sided/)にてご確認ください。ねじりをくわえて両端をつなげたウェブページでお待ちしています。
これからもより快適な入力方法の実現に向けて、終わりなき研究開発を続けていきたいと考えています。今年もよろしくお願いします」
■よくありそうな質問
Q. 今日は 10月1日ですよね?
A. はい、今日は10月1日です!
Q. 今日はなんの日なんですか?
A. キーボードの発表にふさわしい日を検討していた際、101キーボードと呼ばれる101個のキーがあるタイプがよく使われていることに気がつきました。そこで、101 キーボードにちなんで10月1日に公開しました。
Q. どこで購入できますか?
A. 発売予定はありませんが、同様のデバイスを自作していただける設計図をオープンソースとして公開しています。ウェブサイトにはペーパークラフト版もあります。
Q. 非売品ということですか?
A. 表裏一体の「うらない」キーボードですので。
Q. ひとひねり加えたデザインですね。
A. おもてなしの気持ちを込めました。
Q. つかみどころのないキーボードですね。
A. 専用スタンドもご用意いたしました。
関連情報
https://blog.google/intl/ja-jp/products/android-chrome-play/gboard-2024/
構成/清水眞希