スニーカーの白いソールの黄ばみ復活にチャレンジ
最近のスニーカーは白いソールが主流。ブラックのアッパーでも重くならず、爽やかな印象を受ける。が、履いているうちにソールに汚れが付着し、黒ずんでくる。そのまま履いている人も多いはずだが、スニーカー好きで(ニューバランス、ナイキ、FRH STUDIO Co. JETTER、JIMMY CHOO、Dolce & Gabbanaを中心に50足は超える)、普段、99%スニーカーを履いている筆者としては、白いところは白くありたい・・・と考える。
そこでまず、通常の使用で白いソール(のサイド)の汚れ落としである。専用消しゴムや荒療治で漂白剤を使う手もあるが、意外に簡単に汚れを落としやすいのが、使い古しの歯ブラシに洗剤、または歯磨き粉をつけてブラッシングする方法。実際に、1年間履いたスニーカーの軽度なソール汚れにチャレンジしてみると、ブラッシングによって凸凹の細部まで見事に白さが復活。アッパーのレザー部分も磨いて、まるで新品のように蘇ったのだ。
が、問題は長期間、保管しているうちに、白かったソールが黄色く変色してしまった場合だ。こちらは汚れではなく、経年劣化によるゴムの黄変。それが判明したのは、久しぶりに履きたいと思ったスニーカーをクローゼットから引っ張り出した時のこと。
もう、愕然とするほど、白いソールが黄色く、まだらに変色していたのである!! これはかなりのショック!! 新品時の写真が残されているだけに、その違いに愕然である(12年前に買って数回履いただけのスニーカーである。アッパーは健在)。
そこで、これまで白いソールの汚れ落としとして成功してきた消しゴムや先の洗剤、または歯磨き粉によるブラッシングを敢行。しかし、汚れではなく、また、買ってから10年超えの古いスニーカーだけにまったく落ちる様子はなかった。
このまま履くのもカッコ悪すぎだし、古いスニーカーだから捨てるしかないのか・・・と思っていたところ、「クリーナーでも落ちない白いレザースニーカーを真っ白に」という、スペイン製のシューケア用品を発見。
その名も「タラゴ・スーパーホワイト」である。白のレザー部分はもちろん、黄変した、元々白かったソール部分も白く復活できるというのだ。
さっそく、楽天市場でレビューを確認して(これ、重要)購入(75mlで1210円)。使える部分は天然皮革、合成皮革、白のキャンバス地で、汚れや黄ばみを落とすのではなく、ペイントするように白く着色するスポンジアプリケーター付きのコンシーラーアイテムだという。最初によく振って、下向きにしてスポンジに液を染み込ませてから使うのがポイント。
1回でカバーできない場合は、乾燥後に重ね塗りしてください・・・とある。今回の目的である、白いソールの着色にも使えるらしい。
ということで、なんと12年前に買って、あまり履いていないまま保管して、白いソール部分が黄変し、どうにも白く修復できなかったスニーカーのソールのサイド部分の汚れを除去したあと、「タラゴ・スーパーホワイト」を塗り込んでみた。
1回で完全に黄ばみをカバーすることはできなかったが、説明書き通りに10分乾燥させ、重ね塗りをするとどうだ。補色的なペイントを行うわけだから、白くなって当然。
アッパーはきれいだったから、スニーカーのソールの白さが真っ白に復活し、それこそ新品に近い見映えになり、もう履けない、捨てるしかない!!と思っていたスニーカーを”一軍”として履けるようになったのである(祝)。
ここで、スニーカーとはちょっと別の話になるのだが、クルマのボディが薄汚れていても、クルマをビシッと見せるための時短テクニックとして、タイヤワックスで足元のタイヤを黒々と仕上げる方法がある。タイヤが黒々としていると、ボディ全体が引き締まって精悍に見えるものなのである。
今回のように、白いソールの汚れ、黄ばみを白く仕上げ、白さを際立てられれば、色はタイヤの黒と白ではまるで逆だが、まさにそれと同じ見映えの良さが期待できるというわけだ(アッパーが多少、汚れていても)。
今回のチャレンジのように、アッパーが白以外のスニーカーでは、アッパーとソールの境目にマスキングしてから作業すること。万一、黒などのアッパーに白のペイントが付着したらやっかいだからである(実際、白いシーラーが白いソールと黒の革部分の境目についてしまったが、直後なら靴クリームで除去できた。補色をするなら、色付きの靴クリームを先細の綿棒に付けて境目に塗り込むといい)。※作業は自己責任でお願いします。
文・写真/青山尚暉