結婚・出産には何かとお金がかかる。未婚で20代前半のZ世代の中には、これらライフイベントに経済的不安を感じ、二の足を踏んでしまう人も多いのではないだろうか?
結婚相談所「サンマリエ」はこのほど、未婚の都内在住のZ世代(20歳~26歳)101名、都内在住の子育て世帯108名を対象に、結婚への経済的不安に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
Z世代への調査
■Z世代の年収、約6割が400万円未満と回答、そのうち「200万円未満」が30.7%で最多の結果に
「Q1.現在の年収を教えてください」(n=101)と質問したところ、「200万円未満」が30.7%、「200万円以上400万円未満」が27.7%、「400万円以上600万円未満」が18.8%という結果になった。
■Z世代がイメージする、結婚して子どもを育てていくのに必要な世帯年収、「400万円以上600万円未満」が25.7%で最多
「Q2.結婚して子どもを育てていくのに必要な世帯年収はいくらだと思いますか。あなたのイメージを教えてください」(n=101)と質問したところ、「400万円以上600万円未満」が25.7%、「600万円以上800万円未満」が15.8%、「800万円以上1,000万円未満」が15.8%という結果になった。
■Z世代が考える、子育てをする上で特にお金がかかる項目、第1位「教育費」、第2位「食費」
「Q3.子育てをする上で特にお金がかかる項目は何だと思いますか(上位3つ)」(n=101)と質問したところ、「教育費」が67.3%、「食費」が45.5%、「保育費」が35.6%という結果になった。
■Z世代が感じる、子どもを育てることに対する経済的不安、「子どもに高等・大学教育を受けさせてあげられない不安」が45.5%で最多
「Q4.子どもを育てることに、どのような経済的不安を感じますか(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「子どもに高等・大学教育を受けさせてあげられない不安」が45.5%、「子どもの習い事や趣味にかかる費用を賄えない不安」が37.6%、「将来の貯蓄や老後資金が不足する不安」が27.7%という結果になった。
■Z世代の67.3%が、夫婦共働きを希望
「Q5.あなたは、夫婦共働きを望みますか。」(n=101)と質問したところ、「強く望む」が24.7%、「やや望む」が42.6%という結果になった。
子育て世帯への調査
■子育て世帯の世帯年収、「800万円以上1,000万円未満」が15.7%で最多
「Q6.現在の世帯年収を教えてください」(n=108)と質問したところ、「800万円以上1,000万円未満」が15.7%、「400万円以上600万円未満」が14.8%、「1,400万円以上」が14.8%という結果になった。
■子育て世帯の約6割が、結婚前に結婚生活や子育てをしていくことに「経済的な不安・心配があった」と回答
「Q7.結婚前、あなたは結婚生活や子育てをしていくことに、経済的な不安・心配はありましたか」(n=108)と質問したところ、「非常にあった」が24.0%、「ややあった」が31.5%という結果になった。
■子育て世帯で、結婚前に結婚生活や子育てをしていくことに経済的な不安・心配を感じていた人の4割が、依然として「経済的不安を感じている」実態
Q7で「非常にあった」「ややあった」と回答した人に、「Q8.結婚前に想像していた経済的不安は、現在どのように変化しましたか」(n=60)と質問したところ、「不安は大きい」が31.7%、「不安はやや大きい」が8.3%という結果になった。
■結婚や子育てが与えるポジティブな影響、「子どもの笑顔に癒される」「生活の充実感が増した」が上位に
「Q9.結婚や子育てはあなたにとって、どのようにポジティブな影響を与えていますか(複数回答)」(n=108)と質問したところ、「子どもの笑顔に癒される」が42.6%、「生活の充実感が増した」が40.7%、「生活に目的や目標ができた」が35.2%という結果になった。
■「生き甲斐が出来る」や「仕事のモチベーションになった」などのポジティブな影響も
Q9で「ポジティブな影響はない」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q10.Q9で回答した以外に結婚や子育てで感じるポジティブな影響があれば、自由に教えてください(自由回答)」(n=95)と質問したところ、「生き甲斐が出来る」や「仕事のモチベーションになった」など55の回答を得ることができた。
<自由回答・一部抜粋>
47歳:生き甲斐が出来る。
54歳:仕事のモチベーションになった。
58歳:価値観が広がった。人として自分も成長したと感じる。
43歳:精神面で強くなった。整理整頓できるようになった。
60歳:子供の考え方、感じ方、意識の向く先など、全てにおいて学ぶ事ばかりだった。
42歳:人間の成長に立ち会える。
56歳:生きてることは素晴らしく大切でこれ以上のことは無いと思えたこと。
<調査概要>
調査名称:結婚への経済的不安に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー(R)」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年8月5日~同年8月6日
有効回答:未婚の都内在住のZ世代(20歳~26歳)101名、都内在住の子育て世帯108名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。
出典:サンマリエ
構成/こじへい